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2020.10.19更新

 

新型コロナウイルスの世界での流行状況をみていると、やはりマスクをしている国と、マスクを嫌がる文化の国で差が出ているように思えてしまいます。

 

西洋では、口を隠すと表情が読めないのでマスクを嫌がるのだという話があります。

そのことの真偽は分かりませんが、今この流行が起こっているのですからそういった文化の比較をしていても仕方がありません。
あくまで、その効果は検証されたデータでその差を知りたいところです。

 

マスクの効果ですが、それも種類によってもだいぶ違いがありそうです。これについてはスーパーコンピュータ「富岳」によるシュミレーションで出したデータのまとめが以下の通りです。

 

マスクの比較

 

最近テレビでマウスシールドをよく見かける様になりましたが、真似をする人が増えたらと思うと怖いですよね

 

 

麻生のマスク

 


また、コロナは空気感染の可能性も言われています。おそらく、使用している方はそのような意識もないのではないでしょうか?

私たちの日常ではマスクの種類に気をつけ、それをしっかりフィットさせて使いましょう。

 

 

2020.10.17更新

 

我が家の末っ子は今年中学1年生男子。子どもは3人で、みな性格も違いますが仲良しです。赤ちゃんの時はなかなか笑わないで、難しい顔をしていることが多い子でした。

幼稚園の頃は、あまりにしゃべっている感じがないので妻は「おとなしすぎる」のではないかととても心配していました。しかしながら、小学校になると、教室で積極的に発言しているとのことで、安心しました。

 

 

でも、この子について今も続いている心配はナッツの食物アレルギーがあることです。
ナッツが入った物で腹痛などアレルギー症状が出てしまいます。

 

もちろん、アナフィラキシーが心配なのでエピペンを持たせています。アナフィラキシーとは急激に強いアレルギー反応が起こることで、ひどいとアナフィラキシーショックになり時として命に関わることがある状態です。

エピペンはそんなアナフィラキシーの治療として用いる注射で自分、あるいは保護者が打つことになります。

アナフィラキシーは急激に症状が進行することがあるので、救急車を呼んでも手遅れになる可能性があるから、症状がでてからなるべく早く打つ必要があります。

 

もうしばらく前になりますが、調布で牛乳アレルギーの小学生のお子さんがチーズ入りのチジミを給食で食べて亡くなったということがありました。残念なのは、そのお子さんはエピペンを処方されていたのに、使うタイミングを逃してしまったと言うことです。

その事例をうけて以下の13の症状があったら必ずエピペンを使用しましょうと小児アレルギー学会が発表しています。

 

エピペン

 

 

でも、これを見ても具体的にタイミングがわからないかも知れません。
皮膚症状だけで終わる印象だったら大丈夫かも知れませんが、機嫌が悪くなってきたりしたら要注意です。

 

エピペンは打つことによる副作用は小児に使う際にはほぼ無いと考えて良いです。

 

たしかに注射をするというのは勇気が必要です。
でも迷ったら「エピペンを打つ」を選択してください。

 

 

2020.10.08更新

 

中秋の名月も過ぎました。今年はお団子を食べるのを忘れてしまい残念です。

 

中秋の名月

 

さて、以前漢方薬を全く信じていなかったという話を書きましたが、その続きです。

 

国立小児病院アレルギー科勤務の時には他の一般病院では滅多に見ないような重症のアトピー性皮膚炎患者さんが集まっていました。西洋医学的治療で治り切らない患者さんには漢方をいくつかトライしてみましたが、なかなか効果が出ませんでした。漢方治療の中でも皮膚の治療は難しいものの1つなのではと思います。なにせ、良くなっている、良くなっていないが一目瞭然なわけですから。

 

ところが、ある日バイト病院でお子さんを連れてきたお母さんが「手の湿疹がひどくて冬は切れてしまうし、かゆみもひどいんです」とおっしゃるのである漢方薬を処方しました。2週間後いらしたとき、お母さんはなんか怒っているような様子で、「あの薬何が入っていたんですか?」と。えーーっと戸惑いながらみると手がすっかり綺麗になっているではないですか。
どうも、私が内緒でつよい薬を処方したように思われたようです。

 


その後もやはり重症のアトピー性皮膚炎の男子中学生の患者さんに皮膚の症状に効果がある教科書に書いてある漢方をいくつもトライして効果無く、最後には体質改善の漢方で急に良くなったりも経験しました。

それからは、いろいろな場面でも漢方の効果を実感し、その奥深さにはまっていったのです。

 

例えば、夜泣きのお子さんには西洋薬で処方する薬はあまりありません。しかし漢方では保険で適応症に入っているものだけでも、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、甘麦大棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯といくつもあります。

 

いまはコロナのため無くなっていますが、小児の漢方の勉強会も出席できるものがあれば、大阪、名古屋などよく出かけていました。そんななかで、仲間も沢山出来ました。やはり勉強には仲間が必要ですね。
ちなみにですが、薬剤師の妻も漢方認定薬剤師だったりします

 

西洋薬と、伝統医学の薬の両方を処方できるのは、世界でも珍しい医療保険制度が日本です。
西洋薬では手の届かない病気もあきらめる必要が無いのです。 

 

 

2020.10.01更新

 

新型コロナがこんなに流行して、世界中が変わってしまうことなど、去年の今頃想像できたでしょうか。
それに比べれば、もうあまり驚くこともない気がしますが、今回の知らせはややびっくりでした。

 

 

10月からインフルエンザワクチンしますよと皆さんにお伝えしていたのに、その1週間前の金曜日の夕方突然生後6ヶ月から小学校2年生まで、11月から無償になるとFAXが入りました。

小さいお子さんをお持ちのご家庭には朗報です。
是非、多くのお子さんにワクチンを受けていただきたいと思っています。

 

インフル

 

 


すでに、10月からの電話予約時間で接種の予約を入れていた皆様には順次電話にて、予定変更などご説明させていただくことになりました。

 

ただ、ワクチンが不足してしまうのでは無いかという不安が高まります。
コロナのこともあり、当初から需要は増えるのではと考えられましたが、さらに無償となるとどのくらいの数ワクチンが必要なのか見当がつきません。

 

 

当院では、ワクチン、健診、アレルギー相談、いつもの薬などは電話予約枠として時間を設けさせていただいていますが、インフルエンザワクチン目的の方が増えることでほかの定期接種や健診の受けられないお子さんが出るのも懸念されます。

 

そこで、急ではありますが、10月10日(土曜日)の午後から、しばらく毎週土曜日の午後はインフルエンザワクチン専用外来とさせていただこうと考えています。

専用外来では、風邪などの症状がある方、他のワクチンやアレルギー相談等はお受けできなくなりますが、これもコロナ流行下での特殊事情としてご理解いただければと考えています。 

もちろん、ウイークデーの一般診察時間内でもインフルエンザワクチンの接種はさせていただきます。

専用外来の予約は当日朝8時から、いつもの当院の予約システムで順番が取れます。

 

 

2020.09.25更新

 

天高く馬肥ゆる秋ということで、そろそろ食べ物も美味しいものがでてきますね。 
ただ、大好きなサンマがあまり取れないということで残念な今年です。

 

また秋になると、夏の間に増えたダニが死に、それがアレルゲンとなって喘息、アレルギー性鼻炎が増悪する季節でもあります。
この室内でアレルギーを起こすダニは目に見えないほど小さく、人の肌を刺したりすることは出来ません。

 

でも、秋に「ダニに刺されたかも」とかでいらっしゃる患者さんに見られるのが「チャドクガ」の毒針による皮膚炎です。

チャドクガ

 

かゆみの強い、赤いぽつぽつが露出部だけでなく、お腹や背中にも見られます。
毛虫が、その毒針を空中に飛ばしそれが触れた皮膚に発疹ができ、服の中に入れば衣服についた毒針が広範囲に触れることで発疹はかなり広がります。

 

チャドクガの幼虫の毛虫は、茶の葉、ツバキ、サザンカにつきますので、
お話を聞くと、たいていが公園で遊んだあとなので、それで診断がつくことも多いのです。

 

毛虫と聞くとイメージとしては春先を思い起こしますが、チャドグガの幼虫は年2回、5月〜6月と、8〜9月に出現します。

 

いまは、チャドクガの皮膚炎の季節でもあるのです。

 

 

2020.09.13更新

 

やっと過ごしやすい気温になってきた様子ですね。

9月11日に厚労省からインフルエンザワクチンはまず高齢者を優先し、それ以外の方は10月26日以降にという通達がでました。

インフル優先

 

コロナ流行下でまず高齢者をまもる必要があるのは確かに間違いの無いところです。

 

 

では、小児ではいつ打つのが良いのか?ということについて、どう考えるかを書いてみたいと思います。

 

1.例年のインフルエンザ流行はいつからいつまで。


 例年のインフルエンザの流行は11月下旬から少しずつでて、12月半ばにはやや目立つようになり、本格的になるのは1月2週目ぐらいからというのが実感です。

 

インフル流行状況

 


2.インフルエンザワクチンの効果はいつから出て、どのくらい続くのか


 インフルエンザワクチンで1回目の接種から2週間ぐらいで抗体が上昇してきて、約5ヶ月その効果が続くと言われています。また、1回目と2回目は2週間よりも4週間の方が若干抗体の上昇が良いようです。

 

ですので、10月下旬から11月上旬に1回目のワクチンを打ち、2回目はその2−4週後に2回目を打つことをお勧めしています。

 

 

コロナの影響はどうなるのか?ですが、


 コロナの心配があるこの時期に、インフルエンザワクチンを打っておきたいと思う方が増えるかも知れません。でも、今年はワクチンは例年以上に作られているので、おそらくは不足は起こらないだろうというのが目下の予想です。焦って、早く打つ必要はないのではと思っています。

 

当院では、なるべく体調の良いときに接種していただきたいと考えていますので、あえてインフルエンザワクチンについては予約制とはしてません。電話予約の時間帯、あるいは一般外来での順番予約のなかで接種させていただきます。

 


ちなみに、卵アレルギーについての質問を受けることもありますが、最近の日本のインフルエンザワクチンに含まれる卵の抗原の量はアレルギー反応を起こす量よりかなり少ないので接種出来ることが多いです。ご相談ください。

 

 

2020.09.08更新

まだまだ、残暑が厳しく、大型の台風がつづいたりして大変な状況ですね。

そうは言っても9月。暦の上では秋になるのでしょうか。そろそろ冬の準備をしなければいけません。当院でも10月からインフルエンザワクチン接種を開始します。

インフル供給

冬に向かう時期、勤務医の時代の冬の当直を思い出します。
朝からの仕事が終わって午後の5時から当直の時間帯に入ります。当直の時間帯は冬は朝までに25人ぐらいの患者さんが救急室に来ていました。朝までに1−2時間でも仮眠が取りたいところですが、たいていは救急車のサイレンで起こされてしまいます。

 

救急車でいらっしゃる小児科の患者さんで多いのが「けいれん」です。熱性けいれんという小児に多い良性のけいれんがほとんどなのですが、ときとして15分以上もけいれんが止まらず意識が回復しないこともあります。そうなると、点滴をしながらけいれん止めの薬をつかったりして入院になることもしばしばでした。

 

とくに、冬のインフルエンザが流行る時期は、けいれんの患者さんが多くなるのです。お子さんのけいれんが長引いたり、意識がなかなかもどらない場合、単に熱性けいれんなのか、インフルエンザ脳症なのか判断が難しいことがあります。熱性けいれんは小児の7%に見られる比較的よくある病気で、後遺症も残しませんが、インフルエンザ脳症は年間数百人しかでませんが、小児の比率が多く 死亡率が高く重篤な病気です。

 

けいれんは、熱がでてすぐに起きてしまうことも多くいくらインフルエンザの良い薬があっても間に合いません。

今年はさらにコロナウイルスの関係で、発熱早期にインフルエンザを診断することが難しくなるかも知れません。

 

インフルエンザワクチンが確実に脳症を防ぐ証拠はありませんが、やっておくに超したことは無いと思います。国内で高齢者を対象に行われた研究では、死亡の危険を5分の1に、入院の危険を約2分の1から3分の1に減少できたと報告されています。

 

 

我が家も3人の子どもがいますが、毎年ワクチンはやっています。
子どもが経済的な面も気になるところです。今年も昨年に引き続き、お子さんが3人以上の場合、当院では特別割引きとして、3人目以降のお子さんは1回目、2回目とも1000円で接種します。

当院でインフルエンザワクチンは10月2日開始です。ワクチンは平年並みには確保できますので、焦らず接種のスケジュールを立ててください。

 

 

2020.08.28更新

 

3月からずっとコロナで正直疲れますね。

コロナ対策ももどうなっていくのか分からないし、今年も期待していた渋野日向子の全英女子オープンも残念な結果でした。

どんよりとした空気感です。

 

こんな空気感はなかなか変えられませんが、室内の空気は換気で変えられます。

 

CO2a

 

今回は、コロナ対策として最も重要かもしれない換気対策です。
3月ぐらいからマイクロ飛沫という単語を良く耳にします。

 

普通、飛沫というと、口からでて落下するもので、それを根拠にソーシャルディスタンスが言われているのですが、マイクロ飛沫というのはもっと小さい粒子でふわふわと比較的長時間空中に漂うものを意味しています。

 

なかなか落下しない粒子ですが、換気は有効です。

 

ただ、問題なのは換気がどのくらい行われているかというのがなかなか見えずらい点です。

 

当院では、窓を開けての営業もしていますし、待合室と、診察室の天井に1台ずつ大型の空気清浄機があります。
この空気清浄機は、高性能のフィルターがついていて、それも定期的に交換しているかなり強力なものです。 

空気清浄機

 

 

そこで、当院ではCO2(二酸化炭素)の測定器を導入してみました。これが、換気の目安になります。

 

実際に測定してみたところ、診察室では患者さんとスタッフ合わせて5分以上しても600ppmから800ppm ぐらいで、待合室では600から700 ppm 程度でした。

 

換気基準

 

労働現場の基準値とされる1001〜1500 ppmに届かない様子です。

試しに窓が少しでも開いているのと、開いていない状態を比較すると200ppmぐらい違ってきます。

まだまだ暑い日が続きますが、がんばって窓開放で診療していきますので、よろしくお願いします。

 

 

2020.08.19更新

 

暑い日が続きます。じわじわとコロナウイルスの重症者の数が増えて来ていて、油断ならない状態も続いています。

 

そんななか、おかげさまで当院のオンライン診療もうまく活用していただく方が増えている様子です。

 

何でもがオンラインの時代になっていく予感もしますよね。ただ、セキュリティの問題からか公の機関ではまだオンライン会議とかは進んでいない部分もあるようです。

アレルギー委員会

 

7月に江東区役所で開催される筈だった「江東区立学校アレルギー疾患対策委員会」も、書面での承認のみで、リアルな会も、オンライン会議もありませんでした。もう10年以上、この委員会の会長あるいは副会長を勤めてきましたが、これは初めてのことです。 

 

当院では毎週火曜日には食物負荷試験を受け付けています。例年だと夏休みは負荷試験が多いのですが、今年はまばらです。

小児科半減

 

 

 

心配になっているのは、コロナによる受診控えで、食物アレルギーのお子さんたちの治療が滞っていないかという点です。

現在、食物アレルギーの治療の中心的な考え方は「食べて治す」です。症状を起こさないレベルの原因食品をとり続けることで「慣れ」を生じさせて治すやり方なのです。
何を習うのも同じですが、年齢の小さい方が治りやすいとされています。

 

原因となる食物によって、早く治るか、遅く治るかの差はもちろん存在しますが、早く始めるに超したことはありません。

 

問題なのは、どの食物も小学校に入るぐらいになると治りにくくなることなのです。代表的な食物として、卵の場合小学校に入るまでに3分の2ぐらいの患者さんが治りますが、その後治っていくのは少数派なのです。

 

もちろん大きくなってしまったからと言ってあきらめる必要は無いのですが、小さなお子さんの食物アレルギー治療が滞るのはお勧め出来ません。

食物を食べて治すには血液検査だけでなく、必要なら食物負荷試験をしてでもどの程度までなら食べて大丈夫かを決め安全にやりたいものです。

当院では、積極的に血液検査、食物負荷試験もしています。
まずはオンラインの相談でも受け付けています。

 

 

2020.08.10更新

 

昔は医局人事というのがあって、私は多くの病院を転勤させられました。

山梨の日赤病院にいった時です。患者さんのと話して、

私「具合はどうですか?」


お母さん「昨日の晩はすごくシャブリまして眠れませんでした。」


私「おしゃぶりで眠れないとは大変ですね。」
(何をしゃぶっていたんだろうか???)


お母さん「本当に大変でした」(このドクターなんか分かってない???)

 

と話している内に、おかしいと気づいたのですが、「しゃぶる」とはそこの言葉で「咳き込む」ということだったのです。

コミュニケーションをとるのに、言葉の定義が全く違っていたのでは通じる筈がありません。

 

河口湖

 

 

さて、言葉の定義が違うといえば、「感染をおさえこめ派」と「経済活動優先派」で使っているPCR検査という言葉があるようです。
PCR検査の拡充が必要という点では一致している筈ですが、どうもかみ合わない時があります。

何を目的とした検査かを整理して議論が必要だと思うのです。

 

PCR検査の目的については


1. 患者さんの診断するため。早期診断、早期治療のために必要です


2. 周りの人へ広がるのを防ぐため。検査して、陽性なら隔離することで感染拡大を防ぐことができます。

 

3. 社会経済活動の維持のため。イベントや渡航などの目的で無症状でもやる検査とか、心配だからやっておきたいという人の検査


4. 政策立案のため。どのくらいの感染の広がりがあるかを調査する目的の検査

 

の4つが考えられます。 
で、医学的な優先順位当然1と2が重視されるべきでしょうが、経済からみると2と3が重要になってくるのでしょう。

 

医学的には1から順にPCR検査数を増やしていく必要があるのですが、実際には検査の検体を扱う施設のハードルが高く設定されているとか、保健所が対応しきれないなどで、なかなか増えないのが現状です。

 

最近、世田谷区の区長が何度でもどんどんやると言っていますが、PCR検査が万能ではないいまどうなるのでしょうか?

 

 

世田谷区PCR

 

 

 

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