また、新型コロナの新規感染者数がとくに東京で増えていますね。この長いトンネルのなかで私たちがどのあたりにいるのか見えないですね。
タモリさんと山中伸弥教授がでている7月4日のNHKスペシャルでを見ていたら、、コロナウイルスを中和できる抗体の薬も臨床試験が進んでいる話もでていて、期待できそうに思いました。もしかしたら光が見えかけているのかも知れませんね。
さて、その同じ番組のなかでも、日本は欧米に比べてコロナの患者数、死者数ともに少ないという謎 ーファクターXー についても触れていました。
超個人的に言わせてもらえば、日本の被害が少なめななのは、日本人の衛生観念、生活習慣、そして医療制度、医療レベルの高さも大いに関係していると思うのですが、やはり一番には専門家委員会のクラスター対策班の活躍、なかでも西浦教授の数理モデルが最大の効果があったのではと思ってます。
そのほかでは番組中でやっていたHLA型が人種、民族で違うのでコロナに対する免疫力が違ったという説は、なるほどと納得させるものがあったように感じました。
その国、その国、地域、地域で大昔から流行する病気が違い、そこに生きている人たちは昔その地域で大流行した病気には罹りにくいと言うのは説得力があると思います。
以前、読んだ「寄生虫なき病」という本の中でこんな話がありました。
イタリアにあるサルデーニャ島は昔はマラリアが大流行する島でした。そこに住む住民はマラリアに強く、攻め込んできたナポレオン軍はマラリアに弱かったために征服をあきらめたということです。
この話には続きがあります。
その後、ロックフェラー財団がマラリアの原因になる蚊を世界的に退治したあとこの島でもマラリアはいなくなり、その代わりに多発性硬化症という自己免疫疾患にかかる人が大変多くなったと言うのです。寄生虫がいなくなることで、自己免疫疾患になると言うのは皮肉ですね。
NHKスペシャルの中でも、ウイルスはからなずしも悪さだけでなく人類の進化にも役にたっていて、人間のDNAの8%がウイルスからもらったものと言っていました。
長い歴史の中では病気を起こす細菌、ウイルス、寄生虫いずれも人類にとって悪い面のみならず、共生するなかで良い影響もあるものと考えられるようです。
今回のコロナウイルスと私たちはどう折り合いがつけられるのでしょうか。