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2022.01.20更新

 

遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願いします。

だいぶご無沙汰なブログになり申し訳ありません。

 

実はコロナ禍に入ってから、旅行はおろか外食もほぼしていない状態ですので食べる楽しみだけを追求した結果体重が増えてしまいました。そこで思い立って昨年10月から16−8ダイエットを始めたところ3ヶ月で5kg減量を達成しました。

16時間は極力食べないようにして、昼と夜は好きなものを食べています。適度な運動も心がけているのですが、無理はしないようにしています。

実は今までも何度かダイエットはしたことがあるのですが、ご多分にもれずリバウンドしていました。

今度こそ医学部を卒業した当時の体重にと思うのですが、どうなることやら。
また続かなくなってしまうかも知れませんが、、、

 

なので、病院とかで治療が中断してしまった患者さんの気持ちも良くわかります。そんな方は気楽にまたご相談ください。


と、いうことで、ブログ再スタートします!

さて、それはさておき、コロナウイルスの患者数の増加は恐ろしいほどです。

オミクロン株は感染力は非常に強いものの軽症と言われていますが、一方では後遺症は半数近くと多くみられるという話もあります。

後遺症の割合

深刻な後遺症


もちろん、重症になる可能性はないとも言えないので十分注意したいところです。

ワクチンは2回では安心できません。
当院でも個別接種が始めました。
18歳以上で2回目から7ヶ月で3回目が受けられます。
どうぞ、接種券の届いた方はなるべく早く接種することをおすすめします!

 

インフルとは違う

2021.09.21更新

 

台風一過、シルバーウィークは晴天が広がり気持ちが良く、いよいよ秋の始まりなのでしょうか。

 

コロナも第5波も新規感染者数の減少がみられ、やや落ち着いてきている様子とはいえ緊急事態宣言中なので、大半を家の中で過ごしています。なるべく涼しい時間をつかっての2時間ほどのウオーキングで運動不足解消をしています。

 

英一銅像

 

さて、秋と言うと例年インフルエンザワクチンの接種を開始する時期です。当院でも10月はじめから接種を開始する予定ですが、今年はどんな様子になるのでしょうか。
私自身、分らないことが多いなぁと考えています。

 

1,まず今年はインフルエンザの流行はあるのでしょうか?

去年は、インフルエンザの流行は例年に比べかなり少なかった印象でした。そのときは、なるほどマスク、手洗いをしっかりするとウイルスは流行しないんだなと納得したものです。でも、その考えが覆されたのが今年の7月頃のRSウイルスの大流行です。
RSウイルスの流行した理由としては、去年流行しなかったので多くの人が免疫を持っていなかったので、2年分まとめたように流行したということが言われています。
本当でしょうか?もし本当なら今年はインフルエンザが大流行となってしまうかも知れません。

 

2,ワクチンの不足?

また、今年のインフルエンザワクチンは生産量が昨年の7割を下回るという話です。

 

インフルエンザワクチンは、鶏の卵にインフルエンザウイルスを感染させて増殖してきたウイルスを不活化して作られます。インフルエンザは変異しやすく毎年違う株が流行するので、毎年WHOの推奨株を参考にしながら厚労省が決定しています。

なので、その年に選ばれる株によっては鶏卵で増殖しにくいので、あまり生産出来ないということが起こり得るのです。
どうやら、今年はこれに当てはまるようです。


ひょっとすると、今年はワクチンの不足がおこる可能性もあるわけです。

ただ、昨年は江東区ではお子さんのコロナワクチンに公的補助があり、沢山の方が接種しましたが、今年は補助はないとのことなので、むしろ余ってしまう可能性もあります。

 

コロナワクチンは12歳以上のお子さんが対象ですが、インフルワクチンとは2週間の間隔を開ける必要があることも、インフルワクチンの接種率を下げるかもしれません。

 

コロナ、インフルイラスト

 

3,コロナとの同時流行

一番の懸念は、なんと言ってもコロナとの同時流行です。


コロナウイルスは症状だけでは風邪やインフルエンザと区別がつかないのは皆さんご存じの通りです。

ですので、この冬、発熱していらっしゃった患者さんがどちらの感染なのか、あるいは全く別の病気ででている熱なのか見分けるのは大変になってくると思います。


これまでは診察室で、比較的気軽にインフルエンザ迅速キットで診断ついていたのが、コロナかもと思えばそうそう気軽にという訳にはいかなくなります。

 

悩ましい冬が近づいています。

 

2021.08.26更新

デルタ株の勢いは止まってきているのでしょうか? それとも、検査数が足りていないので感染者数は見かけ上増えていないのでしょうか。

 

重症者数の伸びも止まっているようにも見えますが、東京都独自の重症者数の定義は、人工呼吸器につながられているかどうかなので、本当に増えていないのかは分かりません。

さて、小児のコロナ患者数が増えている中、さしあたって今すぐ出来ることをは、3つ。

 

1つめはワクチン

 当院でもコロナのワクチンを行っていますが、配布されるワクチンはわずかな数で、電話予約はすぐに一杯になってしまいます。


 大変に申し訳ありませんが、コロナワクチンナビ  https://v-sys.mhlw.go.jp とかで、予約の開いている所を調べていただければと思います。

事情によっては、住民票がある地域以外でも打てる可能性もあります。

 

 

都内在住、在勤・在学の16〜39歳の方を対象に「東京都若者ワクチン接種センター」も開設されました。こちらは予約不要です。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronavaccine/wakamono_center.html

 

 

江東区の集団接種の余剰ワクチンが出た場合、当日LINEでお知らせがくるようです。

https://www.city.koto.lg.jp/291101/yojou_line.html

 

 

妊婦の方へのワクチンの情報もあります。
https://www.city.koto.lg.jp/291101/ninp.html

 


2つめは換気の見直し

新型コロナウイルスは、飛沫感染、接触感染で広がるというのは、既に昨年から皆さんご存じかと思います。
でも、意外に一般に浸透していないのは、多くの専門家が接触感染よりは飛沫感染の危険性が高い、とくに「マイクロ飛沫」は空気感染に近いので十分な注意が必要と考えるようになっていることです。

 

アクリル板は飛沫を防ぐかも知れませんが、かえって空気の流れを邪魔して換気がうまくいかなくなることも考えられます。

 

 

今流行っているデルタ株はよく知られるように従来株の1,5倍から2倍の感染性を持っていて、それは水痘なみとも言われています。水痘は空気感染する病気です。

水痘は電車の同じ車両に乗っているだけで、遠く離れていても感染してしまう病気です。

 


今回のデルタ株でも「どう考えても空気感染だろう」というような事例が増えているようです。

 

一定時間、同じ部屋で、マスクを外すことがリスクだと考える必要があります。アクリル板があっても換気が充分でない同じ部屋でランチはやめましょう。

CO2モニターで換気の状態の評価もお勧めです。

 

CO2 monitor

 

3つめはマスクの見直しです

  いま、不織布マスク以外を使用している方がまだいるとしたらすぐに不織布マスクにしてください。


 デルタ株は感染者からでるウイルス量は1000倍以上と言われていますので、これまでは充分とされていたマスクでも通用しない可能性があります。

masuku

 

先日、ユニクロのマスクをつけている保護者の方に、不織布マスクをお勧めしたところ、99%カットすると思っていたと言われました。

 

 そこで、ユニクロのサイトをみたら

※1:マスクは感染を完全に防ぐものではありません
・(初期値)バクテリア飛沫捕集‥(BFE) 99%カット※2
・(初期値)花粉粒子捕集効率‥99%カット※3
試験機関:一般財団法人カケンテストセンター※2:ASTM F 2101 バクテリア飛沫捕集(ろ過)効率試験※3:花粉粒子捕集(ろ過)効率試験

と書いてありました。

 

ちなみに空気中に浮遊する粒子の大きさは花粉で20〜45μm、黄砂は0.5〜5μm、大腸菌は. 0.5〜3μm、インフルエンザウイルスは0.08〜0.12μm、コロナウイルスは0.1μmと言われています。


 つまり、このマスクはコロナウイルスを防ぐとは言えないわけです。

 

私はユニクロは好きですし、昨年のマスク不足の時には大変ありがたかったとは思いますが、、、

 

2021.08.17更新

 

いよいよデルタ株が猛威をふるっている様子です。東京はすでに医療崩壊していると言われています。

医療崩壊というと「コロナの中等症でも入院できない」というのが頭に浮かぶわけですが、実際には、他の病気の治療も出来ないことも大きな問題です。

 

コロナ急増

 

 

ここに来て、私が小児科医として気にかかるのは今回のデルタ株が小児にどう影響するかです。
以下で懸念点を挙げてみようかと思います。

 

1.小児も感染しやすくなるのか

デルタ株は患者さんが持っているウイルス量がこれまでの株の1000倍以上と言われていますから相当感染力が強いと考えられます。

デルタ株がこれまでの株より小児に感染しやすいかどうかはまだ分かっていません。

しかしながら、全体の感染者数が増えると、割合は低いながらも小児の患者総数も増えてしまいます。

 

実際、アメリカのデータでは小児の患者数が増えて来ていて、9月の新学期をどう迎えるかが大きな議論になっているようです。

これは、アメリカの小児コロナの入院数のグラフで最近急増しているのが分かります。

 

アメリカ増加



2.小児が他人に感染させやすくなるのか

これまでは、小児は「罹りにくく、罹っても軽症、他の人に伝染させる可能性も低い」と考えられていました。実際、感染者の8割以上が家族内感染だったからそのように言われていたのだと思います。
しかしながら、最近、保育園や、学校、塾などでクラスターとも呼べるような大人数の感染が多く報告されているので、集団での子ども同士の感染の広がりもあると考えるのが妥当でしょう。

 

3.小児も重症化するのか

これまで、幸いにも小児は症状が軽いことが多かったわけですが、アメリカでは入院するような症例数も増えているのは事実です。

アメリカ入院

 

年齢層で言うと、特に1歳未満は重症化しやすいことが知られています。

 

4.予防、治療があるのか

ワクチンはアメリカで現在ファイザー社が12歳未満について治験を行っているようですが、秋以降、おそらく年末ぐらいまでにはアメリカでも承認になるという話です。

治療については、コロナに対して承認されている4つの薬のうち、デキサメサゾン(ステロイド剤)とレムデシベル(抗ウイルス剤)は使用できます。
抗体カクテル療法は15歳未満はいまのところ使用が許可されていません。
もう1つの重症肺炎に使用するバリシチニブ(過剰な免疫を抑える免疫抑制剤)も使用できません。
つまり、4つの武器のうち、2つしか使用できないのです。

 

5.後遺症(ロングコビット)やMis-C(当初川崎病に似ていると言われた全身の血管炎)

コロナに感染したあとの後遺症も大人と変わらずあるようです。疲労感が抜けないとか、集中できないとか、体の痛み、嗅覚、味覚がなかなか戻らないなどです。これらは子どもの成長、発達、学習などいろいろな面で問題が大きいと言えます。
 
今のところ、日本ではMis-Cはあまり出ていないようですが、今後は分かりません。

 

6.幼稚園、保育園、学校などが、感染拡大の起点、中継点になる危険性

私が、外来をやっていて感じるのは「胃腸炎は保育園に行っているような小さなお子さんが起点になって家族に広がる」「インフルエンザは学校に行くような比較的年齢の高い小児が起点になって、他の年齢に広がる」ってことです。

これまでは、小児の集団生活から社会への拡散はあまり大きくなかった印象ですが、今後はどうなるのでしょうか。

 


というわけで、心配の種は尽きないわけです。 もうすぐ新学期が始まってしまいます。

 

 

2021.08.03更新

 

臨床の砦

https://www.amazon.co.jp/臨床の砦-夏川-草介/dp/4093866112/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=36ZON1MEPLI5P&dchild=1&keywords=臨床の砦+夏川草介&qid=1627961614&sprefix=臨床の%2Caps%2C368&sr=8-1

 

暑いです。東京オリンピックが盛り上がる一方で、都内の感染者数も相変わらずの増加です。

都内の50歳台のコロナの患者さんが呼吸が苦しくなったとのことで救急車を呼んだところ、100カ所の医療機関に断られ8時間後に50キロ離れた病院に入院できたというニュースを見ました。

コロナ8時間

 

断った100の医療機関について、何とかすこし頑張れば1人ぐらい入院させられたのではと、一般の方は思うかもしれませんが、現場ではもはやそれも無理なのでしょう。
以前慈恵医大の分院で仕事をしていたとき、具合の悪い患者さんの転院先をみつけるのにやはり10時間ぐらいいろんな病院に夜通し電話を掛けたのを思い出しました。

多くの病院が既に飽和状態になってきたのではと心配してしまいます。

 

 

「臨床の砦」(夏川草介著)はまさにコロナを受け入れる立場にある病院の物語です。


長野県の病院でコロナ診療にあたっていた内科の先生が、今年の第3波をどう乗り切ったか、をリアルに描いています。
200人規模の中規模の病院という砦を使命感と献身的な戦いで護った「戦記」のようなものです。


思わず、何回も「分かる、分かる」とか「そうだよなー」と引き込まれて一気に読んでしまいました。

以下一部抜粋。

ーー医師の精神はそろそろ限界に近くなっている。
敷島は、そっと手元に視線を落とした。
虫垂炎の診断が二時間待ち。
肺炎患者は自宅で入院待機。
近隣の医療機関はいまだ準備が整わず、明らかに対応に遅れがある。
院内を顧みれば、コロナにかかわる医師も看護師もまともな休息が取れていない。
この状況で、今日もこの小さな病院に大量の患者が押し寄せてくる。
 すでに一年近くの長期にわたる消耗戦で確実に疲弊しているところに、過去に例のない圧倒的な大軍が迫っているということだ。
 敷島は、頭の中でひとつずつ問題点を数えあげ、やがて小さく嘆息した。
「この戦、負けますね・・・・」

 


ドキュメンタリーではないものの、小説だからこそ、1人の人間として医師たちが自分の家族も抱えながら、苦悩しながら必死で奮闘しているのが伝わってきます。

医療現場と、国、自治体、マスコミ、市民それぞれの温度差もよく描かれ、そんな中コロナ患者が家族に看取られることもなく孤独で悲惨な最後を遂げていく様子もリアルです。

現在、病床が逼迫してくるなか、本気で責任をもって最善策をとれるリーダーが改めて必要だと感じさせてくれる本でもありました。

日本はコロナに打ち勝てるのでしょうか?

 

 

 

2021.07.29更新

 

江東区の多くの会場でオリンピックは大いに盛り上がっていますね。一方で、うなぎ登りなのは東京のコロナ感染者数です。

東京の感染者数

 

いくら、高齢者の感染が減ったと言っても、総数が増えると若い人の重症者も増える筈です。

 

入院調整

 

もう、入院が必要なのにできない「入院・療養等調整中」の方が5千人を超えています。

 

江東区のホームページで新型コロナ関係の情報のページをみると連日のように10以上の施設でコロナ陽性の報告があるようです。

https://www.city.koto.lg.jp/011501/covid19/shinchaku/index.html
そのうち6−7割が保育園の印象です。

 

どの保育園かは分からないですが、外来にいらっしゃる患者さんから「コロナがでたので、休園になってます」なんて毎日のように聞くようになり、実感としてすぐそこに迫ってきているのが感じられます。

 

緊急事態宣言下にも係わらず人出はあまり変わっていないような気もしますが、それ以上にデルタ株の感染力が倍になっているからだと思います。


心配なのは多くのかたが、コロナの重症度について勘違いをしているのではないかということです。
自分は若いから、もし感染してもきっと軽症だから大丈夫と思っていたりして。

 

 

イラスト

 

 

このイラストはこびナビの先生が作ったものです。
1週間以上つづく高熱や、眠れないほどのひどい咳があったとしても軽症と判断されます。
インフルエンザとは比較になりません。

酸素投与が必要になって、はじめて中等症です。そして軽症でも後遺症が長く残る可能性も高いのです。

 

周りの方に感染させてしまう危険や濃厚接触者にさせてしまう危険もあります。
通常医療が圧迫されると、自分や家族が急な病気になったときにも入院もできません。

 

デルタ株の感染力は非常に強いようなので、今まで以上に注意するしかありません。

中でも「空気感染に近いマイクロ飛沫」が長時間、高濃度に漂う可能性を考えて行動しなければいけないようです。

換気、換気、不織布マスク、屋外でもディスタンスです!

 

 

当院でも、暑さに負けず窓を開けて頑張ります!

 

 

 

2021.07.23更新

 

暑いですね。オリンピックも始まりました。コロナが一番気になりますが、熱中症もかなりの心配です。


アスリートは、この条件を十分に予想して対策をしているので、あまり問題はないかもしれませんが、ボランティアやその他大会関係者は大丈夫なのでしょうか。
コロナ感染のために予防着、フェイスシールド、手袋、マスクを着用して、救護室にいる医療従事者のことも大いに気になります。

 

さて、熱中症です。最近も小さいお子さんが車内で亡くなる辛いニュースがまたありました。

子どもは、


1,体温調節が上手でない :汗をかく能力が未熟で、体内水分量が多いので外気温の影響をうけやすい


2,照り返しに弱い: 身長が低いため照り返しや、地面の熱の影響が成人より大きい


3.自分では予防できない。:遊びに夢中になるなどで、自分の異変に気づけない。訴えられない

という点でなおさら注意をしなければなりません。

予防して、早く気づいて、適切に対処することが重要なのは言うまでもありません。

熱中症イラスト

環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)は特にお勧めです。

特に意識障害が疑われたら救急車を呼びましょう。

 

 

予防できれば一番なのですが、それに関連して最近、「暑さ指数(WBGT)」とか「熱中症警戒アラート」といった言葉がテレビなどで聞かれるようになってきました。

あまり聞き慣れないのですが、暑さ指数とは熱中症の危険度を示す値で、気温だけではなく、湿度、そして照り返しを加味した指数です。

暑さ指数

中でも、湿度の影響が大きいことが分かると思います。

WGT

運動

 

 

また、昨年ごろから出るようになった熱中症警戒アラートとは、暑さ指数(WBGT)が33以上になると予想されるときに発せられるもので、前日の17時 当日の5時に気象庁、或いは環境省から出されます。

 


LINEで、このアラートも受け取ることができるので、ともだち登録してみるのもお勧めです。
https://lin.ee/mj3kmwd

 


外来で多いのは中高生が炎天下でスポーツをして、具合が悪くなったという話です。とくに野球


指導者も無理な判断をしないでいただけると良いのですが、、、、


そんななか、今年の5月には環境省、文部科学省が「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き」を新しく作成したようです。

https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/sg_sef/20210528_guideline_book.pdf

これを元に各教育委員会がガイドラインを作成していくことになるようです。

 

え、今までなかったの?という気もしますが良いことなのでしょう。

 

 

 

2021.07.18更新

 

先週は、日曜日に「東砂スポーツセンター」の集団接種、そして木曜日の休診日には「東京商工会議所」でコロナワクチンのお手伝いをしてきました。

 

仙台堀川

 

東京商工会議所といえば、渋沢栄一です。渋沢さんは我が母校の慈恵医大にも貢献をしていただいたありがたい方でもあり、思わず銅像と自撮りしてしまいました。

晴天をじどり

渋沢栄一は、経済活動と道徳の両立(論語と算盤)で有名ですが、医療、福祉の分野でも大変な貢献をしたことで尊敬しています。関東大震災のときの言葉「逆境の時こそ、力を尽くす」が入ったバッチも買ってきました。

バッチ

逆境といえば、現在のコロナ。デルタ株のおかげでなかなか抜け出せないのが困りますよね。

そんななか、そろそろ中学生、高校生の年代にも接種券が来る頃になりました。

小児科学会でも小児へのワクチンの考え方を示しています。

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374

 

その要旨は
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従
事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。

・重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、
COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。

・健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応
等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。

ということです。

 

とくに健康な若年者の場合 メリット、デメリットを冷静に考えて、個別接種になるということなのですが、置かれている状況は様々なので一概なことは言えません。ただSNSなどに流れるデマには気をつけないといけないですよね。

 

 

2021.07.08更新

 

当院でもコロナワクチンの個別接種を少しですがやっているせいか、最近 「コロナワクチンは授乳中にも打てますか?」という質問を受けることが何回かありました。

 

ころな準備

もちろん、若い世代のかたに接種の順番が回ってくるまで、もう少し時間がかかるかとは思いますが、気になるところです。

結論からいうと、接種可能です。接種したワクチンの成分は母乳中には検出されないですし、ワクチンでお母さんの体内で産生された抗体が母乳にでて、お子さんに免疫がつくかもしれないという論文も出ているようです。

 

コロナワクチン

でも、いくら主治医に聞いてもこういった情報が正しいと信じることはできるのでしょうか?

 

現在、本当にさまざまなルートで情報が飛び交い、中にはデマ、誤りも多く含まれています。

ですので、私たちはそれを見分ける手段が必要です。なるべく科学的に正しいことを信じたいのですが、科学は絶対ではないのでその限界もあることも知っておく必要があります。
少し前まで、科学的に正しいとされていたことが全くの誤りであることが判明することもよくあることです。

 

以下が、科学者が正しいと信じるに足る根拠にする順番です。(山中伸弥先生のホームページより引用)


1,複数のグループが査読を経た論文として公表した結果
2.1つの研究グループが査読を経た論文として公表した結果
3.査読前の論文
4.学術会議(学会や研究会)やメディアに対する発表
5.出典が不明の情報

でも、忙しい現代人に情報一つ一つを調べることは当然できません。

 

複数の信用できるサイトでは、根拠となる論文の引用をしながら解説をしていますので、それをいくつか見て考えるのがお勧めです。

 

で、私が普段参考にしているのは、

 

厚生労働省のコロナのページ 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


こびナビ  (Twitterでも盛んに発信しています)
https://covnavi.jp

 

ノーベル賞の山中伸弥先生のページ
https://www.covid19-yamanaka.com

 

あとは、YouTube で

緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー
https://www.youtube.com/c/kanwa/featured


なんかも良いかと。

 

いずれにしても、情報は刻々と変化します。なるべく複数の意見を聞いた方が良いかと思っています。

 

 

2021.07.02更新

 

前回からだいぶ更新をサボってしまいました。RSウイルスが流行して忙しくなったので更新をしないのだろうと勘ぐられても仕方がありません。

 

最近、鼻水、咳、熱といった症状で来院しする患者さんは迅速検査をしてみると多くの場合でRSウイルス陽性とでます。

rs-1

 

 

RSウイルスはもともと冬場に流行る風邪の原因ウイルスの一つで、その原因ランキングでいうと必ず3位までには入るほどありふれた風邪ウイルスです。

 

rs2

 

 

ありふれているので2才までに日本人のほぼ100%が一回は罹患する病気です。感染症にははしか(麻疹)の様に1回罹れば一生かからない免疫ができる病気もありますが、RSウイルスはその後も何回も罹ってしまいます。

つまり2才を過ぎると「初めて」ではなくなるので、症状は風邪そのものなのです。
しかし、小さいお子さんの場合30%程度が気管支炎、細気管支炎、肺炎といった状態になり、ときに入院も必要になることもあるのです。

rs3

特効薬はなく、ときに重症化するので、、予防に充分気をつけたい所です。
感染経路はコロナウイルスと同じように飛沫感染、接触感染です。

昨年流行しなかったのは、マスク、手洗いなどの感染対策がRSにも有効だったからなんだ、と思っていました。

でもなぜ、去年は流行らず、今年は大流行なのか? これは謎だと思っています。

 

現在、1シーズンに1回打つだけで予防ができる抗体薬が開発中のようですが、待ち遠しい感じですね。

 

 

 

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