暑いですね。オリンピックも始まりました。コロナが一番気になりますが、熱中症もかなりの心配です。
アスリートは、この条件を十分に予想して対策をしているので、あまり問題はないかもしれませんが、ボランティアやその他大会関係者は大丈夫なのでしょうか。
コロナ感染のために予防着、フェイスシールド、手袋、マスクを着用して、救護室にいる医療従事者のことも大いに気になります。
さて、熱中症です。最近も小さいお子さんが車内で亡くなる辛いニュースがまたありました。
子どもは、
1,体温調節が上手でない :汗をかく能力が未熟で、体内水分量が多いので外気温の影響をうけやすい
2,照り返しに弱い: 身長が低いため照り返しや、地面の熱の影響が成人より大きい
3.自分では予防できない。:遊びに夢中になるなどで、自分の異変に気づけない。訴えられない
という点でなおさら注意をしなければなりません。
予防して、早く気づいて、適切に対処することが重要なのは言うまでもありません。
環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)は特にお勧めです。
特に意識障害が疑われたら救急車を呼びましょう。
予防できれば一番なのですが、それに関連して最近、「暑さ指数(WBGT)」とか「熱中症警戒アラート」といった言葉がテレビなどで聞かれるようになってきました。
あまり聞き慣れないのですが、暑さ指数とは熱中症の危険度を示す値で、気温だけではなく、湿度、そして照り返しを加味した指数です。
中でも、湿度の影響が大きいことが分かると思います。
また、昨年ごろから出るようになった熱中症警戒アラートとは、暑さ指数(WBGT)が33以上になると予想されるときに発せられるもので、前日の17時 当日の5時に気象庁、或いは環境省から出されます。
LINEで、このアラートも受け取ることができるので、ともだち登録してみるのもお勧めです。
https://lin.ee/mj3kmwd
外来で多いのは中高生が炎天下でスポーツをして、具合が悪くなったという話です。とくに野球
指導者も無理な判断をしないでいただけると良いのですが、、、、
そんななか、今年の5月には環境省、文部科学省が「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き」を新しく作成したようです。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/sg_sef/20210528_guideline_book.pdf
これを元に各教育委員会がガイドラインを作成していくことになるようです。
え、今までなかったの?という気もしますが良いことなのでしょう。