アメリカではコロナの感染の勢いが収まらない中、デモや大統領選挙の集会など普通に行われている様子ですが他国のことながら心配になってしまいます。
国民の危機意識に違いがあるんですかね。
今、熱がつづいたりすると、コロナの感染が非常に気になるわけですが、同様に熱がつづく病気としてEBウイルス感染症も見かけます。
このEBウイルスは世界中に普遍的に存在し、ほぼ100%の方が感染するとされていますが、一般的にはあまり知られていません。
なぜなら、ほとんどの方が感染しても症状がなく経過し(不顕性感染)するからです。
このEBウイルスによる伝染性単核球症というのはは決して珍しい病気ではありません。しかし、まれには血球貪食性リンパ組織球症(HLH)とかバーキットリンパ腫などいろいろな病気になるのです。
症状としては、熱が続く、咽頭痛、体のだるさ、扁桃が赤くなったり膿がつく、クビのリンパ腺が腫れる。肝臓、脾臓が腫れるといったものです。
また、特徴的な症状として、一過性に眼瞼浮腫(顔がむくんだようにみえる)といったことがあります。
伝染性単核球症はEBウイルスがリンパ球のB細胞に感染して、それを抑えるT細胞が過剰に増えてしまうために、血液の中ではリンパ球(単核球)の数が増加しているように見えることから名前がついています。
感染した人の唾液中に含まれてしまいキスでうつることもあることから、キッシングディジーズと呼ばれたりもします。でも必ずしもキスとは関係ないので、この名称はあまりふさわしくないですよね。
熱がつづいて、顔が浮腫んでみえることがあったら疑うべき病気です。