緊急事態宣言が解除されて、街の様子もだいぶ以前の感じに近くなってきています。
プロ野球、女子ゴルフは始まったとはいえ、無観客。母校の開成学園の話では今年は運動会につづきフンドシ締めて泳ぐ水泳学校も中止となったようです。
残念でなりません。あの運動会の棒倒しは開成の卒業生の最大の共通する思い出となるものなのです。卒業生同士が出会うと必ず、運動会は何組だったの?と聞いてしまいます。(運動会は8つの組に分かれます。ちなみに私は橙組でした。)
経験出来ないのは、在校生にとってさぞかし悔しい出来事でしょう。でも密集の極みとも言えるので、仕方が無いですね。
さて、残念といえば、コロナウイルスの抗体がしばらくすると低下するという話が出てきていることです。
前回作った図を補足説明させていただきます。
①感染しているが、抗原検査、抗体検査ともに陰性
②発症し、抗原検査(PCR、抗原迅速キット)陽性、抗体検査陰性
③発症して時間が経過し、抗原検査(PCRのみ)陽性、抗体検査陽性
④回復期 抗原検査陰性。抗体検査陽性
で、本来
⑤では抗原陰性、抗体陽性
がつづくかと期待されていた訳です。
普通、他の病気では抗体陽性がつづくので、再び同じ病原体が体に入ってきたとき病気にならないのです。であれば、いったん抗体が陽性になれば、もうその病気にはかからず安心な訳です。
でも、ここに来て、中国からの研究で、無症候性感染者37名と有症状者37名の急性期・回復期それぞれの抗体価(抗体の量)を比較した報告がでてきました。(https://www.nature.com/articles/s41591-020-0965-6)
そのなかで、新型コロナでは回復期(退院から8週後)には無症候性感染者の40%、有症状者の12.9%でIgG抗体が陰性になるとのことです。
つまり治ってきた頃には抗体が低下してきている可能性があると言うことです。
ということは、一回コロナに感染してもまたすぐ罹ってしまうんでしょうか。
いよいよ厄介な病気です。