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2021.07.29更新

 

江東区の多くの会場でオリンピックは大いに盛り上がっていますね。一方で、うなぎ登りなのは東京のコロナ感染者数です。

東京の感染者数

 

いくら、高齢者の感染が減ったと言っても、総数が増えると若い人の重症者も増える筈です。

 

入院調整

 

もう、入院が必要なのにできない「入院・療養等調整中」の方が5千人を超えています。

 

江東区のホームページで新型コロナ関係の情報のページをみると連日のように10以上の施設でコロナ陽性の報告があるようです。

https://www.city.koto.lg.jp/011501/covid19/shinchaku/index.html
そのうち6−7割が保育園の印象です。

 

どの保育園かは分からないですが、外来にいらっしゃる患者さんから「コロナがでたので、休園になってます」なんて毎日のように聞くようになり、実感としてすぐそこに迫ってきているのが感じられます。

 

緊急事態宣言下にも係わらず人出はあまり変わっていないような気もしますが、それ以上にデルタ株の感染力が倍になっているからだと思います。


心配なのは多くのかたが、コロナの重症度について勘違いをしているのではないかということです。
自分は若いから、もし感染してもきっと軽症だから大丈夫と思っていたりして。

 

 

イラスト

 

 

このイラストはこびナビの先生が作ったものです。
1週間以上つづく高熱や、眠れないほどのひどい咳があったとしても軽症と判断されます。
インフルエンザとは比較になりません。

酸素投与が必要になって、はじめて中等症です。そして軽症でも後遺症が長く残る可能性も高いのです。

 

周りの方に感染させてしまう危険や濃厚接触者にさせてしまう危険もあります。
通常医療が圧迫されると、自分や家族が急な病気になったときにも入院もできません。

 

デルタ株の感染力は非常に強いようなので、今まで以上に注意するしかありません。

中でも「空気感染に近いマイクロ飛沫」が長時間、高濃度に漂う可能性を考えて行動しなければいけないようです。

換気、換気、不織布マスク、屋外でもディスタンスです!

 

 

当院でも、暑さに負けず窓を開けて頑張ります!

 

 

 

2021.07.23更新

 

暑いですね。オリンピックも始まりました。コロナが一番気になりますが、熱中症もかなりの心配です。


アスリートは、この条件を十分に予想して対策をしているので、あまり問題はないかもしれませんが、ボランティアやその他大会関係者は大丈夫なのでしょうか。
コロナ感染のために予防着、フェイスシールド、手袋、マスクを着用して、救護室にいる医療従事者のことも大いに気になります。

 

さて、熱中症です。最近も小さいお子さんが車内で亡くなる辛いニュースがまたありました。

子どもは、


1,体温調節が上手でない :汗をかく能力が未熟で、体内水分量が多いので外気温の影響をうけやすい


2,照り返しに弱い: 身長が低いため照り返しや、地面の熱の影響が成人より大きい


3.自分では予防できない。:遊びに夢中になるなどで、自分の異変に気づけない。訴えられない

という点でなおさら注意をしなければなりません。

予防して、早く気づいて、適切に対処することが重要なのは言うまでもありません。

熱中症イラスト

環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)は特にお勧めです。

特に意識障害が疑われたら救急車を呼びましょう。

 

 

予防できれば一番なのですが、それに関連して最近、「暑さ指数(WBGT)」とか「熱中症警戒アラート」といった言葉がテレビなどで聞かれるようになってきました。

あまり聞き慣れないのですが、暑さ指数とは熱中症の危険度を示す値で、気温だけではなく、湿度、そして照り返しを加味した指数です。

暑さ指数

中でも、湿度の影響が大きいことが分かると思います。

WGT

運動

 

 

また、昨年ごろから出るようになった熱中症警戒アラートとは、暑さ指数(WBGT)が33以上になると予想されるときに発せられるもので、前日の17時 当日の5時に気象庁、或いは環境省から出されます。

 


LINEで、このアラートも受け取ることができるので、ともだち登録してみるのもお勧めです。
https://lin.ee/mj3kmwd

 


外来で多いのは中高生が炎天下でスポーツをして、具合が悪くなったという話です。とくに野球


指導者も無理な判断をしないでいただけると良いのですが、、、、


そんななか、今年の5月には環境省、文部科学省が「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き」を新しく作成したようです。

https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/sg_sef/20210528_guideline_book.pdf

これを元に各教育委員会がガイドラインを作成していくことになるようです。

 

え、今までなかったの?という気もしますが良いことなのでしょう。

 

 

 

2021.07.18更新

 

先週は、日曜日に「東砂スポーツセンター」の集団接種、そして木曜日の休診日には「東京商工会議所」でコロナワクチンのお手伝いをしてきました。

 

仙台堀川

 

東京商工会議所といえば、渋沢栄一です。渋沢さんは我が母校の慈恵医大にも貢献をしていただいたありがたい方でもあり、思わず銅像と自撮りしてしまいました。

晴天をじどり

渋沢栄一は、経済活動と道徳の両立(論語と算盤)で有名ですが、医療、福祉の分野でも大変な貢献をしたことで尊敬しています。関東大震災のときの言葉「逆境の時こそ、力を尽くす」が入ったバッチも買ってきました。

バッチ

逆境といえば、現在のコロナ。デルタ株のおかげでなかなか抜け出せないのが困りますよね。

そんななか、そろそろ中学生、高校生の年代にも接種券が来る頃になりました。

小児科学会でも小児へのワクチンの考え方を示しています。

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374

 

その要旨は
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従
事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。

・重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、
COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。

・健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応
等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。

ということです。

 

とくに健康な若年者の場合 メリット、デメリットを冷静に考えて、個別接種になるということなのですが、置かれている状況は様々なので一概なことは言えません。ただSNSなどに流れるデマには気をつけないといけないですよね。

 

 

2021.07.18更新

 

先週は、日曜日に「東砂スポーツセンター」の集団接種、そして木曜日の休診日には「東京商工会議所」でコロナワクチンのお手伝いをしてきました。

 

仙台堀川

 

東京商工会議所といえば、渋沢栄一です。渋沢さんは我が母校の慈恵医大にも貢献をしていただいたありがたい方でもあり、思わず銅像と自撮りしてしまいました。

晴天をじどり

渋沢栄一は、経済活動と道徳の両立(論語と算盤)で有名ですが、医療、福祉の分野でも大変な貢献をしたことで尊敬しています。関東大震災のときの言葉「逆境の時こそ、力を尽くす」が入ったバッチも買ってきました。

バッチ

逆境といえば、現在のコロナ。デルタ株のおかげでなかなか抜け出せないのが困りますよね。

そんななか、そろそろ中学生、高校生の年代にも接種券が来る頃になりました。

小児科学会でも小児へのワクチンの考え方を示しています。

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374

 

その要旨は
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従
事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。

・重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、
COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。

・健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応
等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。

ということです。

 

とくに健康な若年者の場合 メリット、デメリットを冷静に考えて、個別接種になるということなのですが、置かれている状況は様々なので一概なことは言えません。ただSNSなどに流れるデマには気をつけないといけないですよね。

 

 

2021.07.08更新

 

当院でもコロナワクチンの個別接種を少しですがやっているせいか、最近 「コロナワクチンは授乳中にも打てますか?」という質問を受けることが何回かありました。

 

ころな準備

もちろん、若い世代のかたに接種の順番が回ってくるまで、もう少し時間がかかるかとは思いますが、気になるところです。

結論からいうと、接種可能です。接種したワクチンの成分は母乳中には検出されないですし、ワクチンでお母さんの体内で産生された抗体が母乳にでて、お子さんに免疫がつくかもしれないという論文も出ているようです。

 

コロナワクチン

でも、いくら主治医に聞いてもこういった情報が正しいと信じることはできるのでしょうか?

 

現在、本当にさまざまなルートで情報が飛び交い、中にはデマ、誤りも多く含まれています。

ですので、私たちはそれを見分ける手段が必要です。なるべく科学的に正しいことを信じたいのですが、科学は絶対ではないのでその限界もあることも知っておく必要があります。
少し前まで、科学的に正しいとされていたことが全くの誤りであることが判明することもよくあることです。

 

以下が、科学者が正しいと信じるに足る根拠にする順番です。(山中伸弥先生のホームページより引用)


1,複数のグループが査読を経た論文として公表した結果
2.1つの研究グループが査読を経た論文として公表した結果
3.査読前の論文
4.学術会議(学会や研究会)やメディアに対する発表
5.出典が不明の情報

でも、忙しい現代人に情報一つ一つを調べることは当然できません。

 

複数の信用できるサイトでは、根拠となる論文の引用をしながら解説をしていますので、それをいくつか見て考えるのがお勧めです。

 

で、私が普段参考にしているのは、

 

厚生労働省のコロナのページ 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


こびナビ  (Twitterでも盛んに発信しています)
https://covnavi.jp

 

ノーベル賞の山中伸弥先生のページ
https://www.covid19-yamanaka.com

 

あとは、YouTube で

緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー
https://www.youtube.com/c/kanwa/featured


なんかも良いかと。

 

いずれにしても、情報は刻々と変化します。なるべく複数の意見を聞いた方が良いかと思っています。

 

 

2021.07.08更新

 

当院でもコロナワクチンの個別接種を少しですがやっているせいか、最近 「コロナワクチンは授乳中にも打てますか?」という質問を受けることが何回かありました。

 

ころな準備

もちろん、若い世代のかたに接種の順番が回ってくるまで、もう少し時間がかかるかとは思いますが、気になるところです。

結論からいうと、接種可能です。接種したワクチンの成分は母乳中には検出されないですし、ワクチンでお母さんの体内で産生された抗体が母乳にでて、お子さんに免疫がつくかもしれないという論文も出ているようです。

 

コロナワクチン

でも、いくら主治医に聞いてもこういった情報が正しいと信じることはできるのでしょうか?

 

現在、本当にさまざまなルートで情報が飛び交い、中にはデマ、誤りも多く含まれています。

ですので、私たちはそれを見分ける手段が必要です。なるべく科学的に正しいことを信じたいのですが、科学は絶対ではないのでその限界もあることも知っておく必要があります。
少し前まで、科学的に正しいとされていたことが全くの誤りであることが判明することもよくあることです。

 

以下が、科学者が正しいと信じるに足る根拠にする順番です。(山中伸弥先生のホームページより引用)


1,複数のグループが査読を経た論文として公表した結果
2.1つの研究グループが査読を経た論文として公表した結果
3.査読前の論文
4.学術会議(学会や研究会)やメディアに対する発表
5.出典が不明の情報

でも、忙しい現代人に情報一つ一つを調べることは当然できません。

 

複数の信用できるサイトでは、根拠となる論文の引用をしながら解説をしていますので、それをいくつか見て考えるのがお勧めです。

 

で、私が普段参考にしているのは、

 

厚生労働省のコロナのページ 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


こびナビ  (Twitterでも盛んに発信しています)
https://covnavi.jp

 

ノーベル賞の山中伸弥先生のページ
https://www.covid19-yamanaka.com

 

あとは、YouTube で

緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー
https://www.youtube.com/c/kanwa/featured


なんかも良いかと。

 

いずれにしても、情報は刻々と変化します。なるべく複数の意見を聞いた方が良いかと思っています。

 

 

2021.07.08更新

 

当院でもコロナワクチンの個別接種を少しですがやっているせいか、最近 「コロナワクチンは授乳中にも打てますか?」という質問を受けることが何回かありました。

 

ころな準備

もちろん、若い世代のかたに接種の順番が回ってくるまで、もう少し時間がかかるかとは思いますが、気になるところです。

結論からいうと、接種可能です。接種したワクチンの成分は母乳中には検出されないですし、ワクチンでお母さんの体内で産生された抗体が母乳にでて、お子さんに免疫がつくかもしれないという論文も出ているようです。

 

コロナワクチン

でも、いくら主治医に聞いてもこういった情報が正しいと信じることはできるのでしょうか?

 

現在、本当にさまざまなルートで情報が飛び交い、中にはデマ、誤りも多く含まれています。

ですので、私たちはそれを見分ける手段が必要です。なるべく科学的に正しいことを信じたいのですが、科学は絶対ではないのでその限界もあることも知っておく必要があります。
少し前まで、科学的に正しいとされていたことが全くの誤りであることが判明することもよくあることです。

 

以下が、科学者が正しいと信じるに足る根拠にする順番です。(山中伸弥先生のホームページより引用)


1,複数のグループが査読を経た論文として公表した結果
2.1つの研究グループが査読を経た論文として公表した結果
3.査読前の論文
4.学術会議(学会や研究会)やメディアに対する発表
5.出典が不明の情報

でも、忙しい現代人に情報一つ一つを調べることは当然できません。

 

複数の信用できるサイトでは、根拠となる論文の引用をしながら解説をしていますので、それをいくつか見て考えるのがお勧めです。

 

で、私が普段参考にしているのは、

 

厚生労働省のコロナのページ 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


こびナビ  (Twitterでも盛んに発信しています)
https://covnavi.jp

 

ノーベル賞の山中伸弥先生のページ
https://www.covid19-yamanaka.com

 

あとは、YouTube で

緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー
https://www.youtube.com/c/kanwa/featured


なんかも良いかと。

 

いずれにしても、情報は刻々と変化します。なるべく複数の意見を聞いた方が良いかと思っています。

 

 

2021.07.02更新

 

前回からだいぶ更新をサボってしまいました。RSウイルスが流行して忙しくなったので更新をしないのだろうと勘ぐられても仕方がありません。

 

最近、鼻水、咳、熱といった症状で来院しする患者さんは迅速検査をしてみると多くの場合でRSウイルス陽性とでます。

rs-1

 

 

RSウイルスはもともと冬場に流行る風邪の原因ウイルスの一つで、その原因ランキングでいうと必ず3位までには入るほどありふれた風邪ウイルスです。

 

rs2

 

 

ありふれているので2才までに日本人のほぼ100%が一回は罹患する病気です。感染症にははしか(麻疹)の様に1回罹れば一生かからない免疫ができる病気もありますが、RSウイルスはその後も何回も罹ってしまいます。

つまり2才を過ぎると「初めて」ではなくなるので、症状は風邪そのものなのです。
しかし、小さいお子さんの場合30%程度が気管支炎、細気管支炎、肺炎といった状態になり、ときに入院も必要になることもあるのです。

rs3

特効薬はなく、ときに重症化するので、、予防に充分気をつけたい所です。
感染経路はコロナウイルスと同じように飛沫感染、接触感染です。

昨年流行しなかったのは、マスク、手洗いなどの感染対策がRSにも有効だったからなんだ、と思っていました。

でもなぜ、去年は流行らず、今年は大流行なのか? これは謎だと思っています。

 

現在、1シーズンに1回打つだけで予防ができる抗体薬が開発中のようですが、待ち遠しい感じですね。

 

 

 

2021.07.02更新

 

前回からだいぶ更新をサボってしまいました。RSウイルスが流行して忙しくなったので更新をしないのだろうと勘ぐられても仕方がありません。

 

最近、鼻水、咳、熱といった症状で来院しする患者さんは迅速検査をしてみると多くの場合でRSウイルス陽性とでます。

rs-1

 

 

RSウイルスはもともと冬場に流行る風邪の原因ウイルスの一つで、その原因ランキングでいうと必ず3位までには入るほどありふれた風邪ウイルスです。

 

rs2

 

 

ありふれているので2才までに日本人のほぼ100%が一回は罹患する病気です。感染症にははしか(麻疹)の様に1回罹れば一生かからない免疫ができる病気もありますが、RSウイルスはその後も何回も罹ってしまいます。

つまり2才を過ぎると「初めて」ではなくなるので、症状は風邪そのものなのです。
しかし、小さいお子さんの場合30%程度が気管支炎、細気管支炎、肺炎といった状態になり、ときに入院も必要になることもあるのです。

rs3

特効薬はなく、ときに重症化するので、、予防に充分気をつけたい所です。
感染経路はコロナウイルスと同じように飛沫感染、接触感染です。

昨年流行しなかったのは、マスク、手洗いなどの感染対策がRSにも有効だったからなんだ、と思っていました。

でもなぜ、去年は流行らず、今年は大流行なのか? これは謎だと思っています。

 

現在、1シーズンに1回打つだけで予防ができる抗体薬が開発中のようですが、待ち遠しい感じですね。

 

 

 

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