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2020.10.08更新

 

中秋の名月も過ぎました。今年はお団子を食べるのを忘れてしまい残念です。

 

中秋の名月

 

さて、以前漢方薬を全く信じていなかったという話を書きましたが、その続きです。

 

国立小児病院アレルギー科勤務の時には他の一般病院では滅多に見ないような重症のアトピー性皮膚炎患者さんが集まっていました。西洋医学的治療で治り切らない患者さんには漢方をいくつかトライしてみましたが、なかなか効果が出ませんでした。漢方治療の中でも皮膚の治療は難しいものの1つなのではと思います。なにせ、良くなっている、良くなっていないが一目瞭然なわけですから。

 

ところが、ある日バイト病院でお子さんを連れてきたお母さんが「手の湿疹がひどくて冬は切れてしまうし、かゆみもひどいんです」とおっしゃるのである漢方薬を処方しました。2週間後いらしたとき、お母さんはなんか怒っているような様子で、「あの薬何が入っていたんですか?」と。えーーっと戸惑いながらみると手がすっかり綺麗になっているではないですか。
どうも、私が内緒でつよい薬を処方したように思われたようです。

 


その後もやはり重症のアトピー性皮膚炎の男子中学生の患者さんに皮膚の症状に効果がある教科書に書いてある漢方をいくつもトライして効果無く、最後には体質改善の漢方で急に良くなったりも経験しました。

それからは、いろいろな場面でも漢方の効果を実感し、その奥深さにはまっていったのです。

 

例えば、夜泣きのお子さんには西洋薬で処方する薬はあまりありません。しかし漢方では保険で適応症に入っているものだけでも、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、甘麦大棗湯、柴胡加竜骨牡蛎湯といくつもあります。

 

いまはコロナのため無くなっていますが、小児の漢方の勉強会も出席できるものがあれば、大阪、名古屋などよく出かけていました。そんななかで、仲間も沢山出来ました。やはり勉強には仲間が必要ですね。
ちなみにですが、薬剤師の妻も漢方認定薬剤師だったりします

 

西洋薬と、伝統医学の薬の両方を処方できるのは、世界でも珍しい医療保険制度が日本です。
西洋薬では手の届かない病気もあきらめる必要が無いのです。 

 

 

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