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2020.09.08更新

まだまだ、残暑が厳しく、大型の台風がつづいたりして大変な状況ですね。

そうは言っても9月。暦の上では秋になるのでしょうか。そろそろ冬の準備をしなければいけません。当院でも10月からインフルエンザワクチン接種を開始します。

インフル供給

冬に向かう時期、勤務医の時代の冬の当直を思い出します。
朝からの仕事が終わって午後の5時から当直の時間帯に入ります。当直の時間帯は冬は朝までに25人ぐらいの患者さんが救急室に来ていました。朝までに1−2時間でも仮眠が取りたいところですが、たいていは救急車のサイレンで起こされてしまいます。

 

救急車でいらっしゃる小児科の患者さんで多いのが「けいれん」です。熱性けいれんという小児に多い良性のけいれんがほとんどなのですが、ときとして15分以上もけいれんが止まらず意識が回復しないこともあります。そうなると、点滴をしながらけいれん止めの薬をつかったりして入院になることもしばしばでした。

 

とくに、冬のインフルエンザが流行る時期は、けいれんの患者さんが多くなるのです。お子さんのけいれんが長引いたり、意識がなかなかもどらない場合、単に熱性けいれんなのか、インフルエンザ脳症なのか判断が難しいことがあります。熱性けいれんは小児の7%に見られる比較的よくある病気で、後遺症も残しませんが、インフルエンザ脳症は年間数百人しかでませんが、小児の比率が多く 死亡率が高く重篤な病気です。

 

けいれんは、熱がでてすぐに起きてしまうことも多くいくらインフルエンザの良い薬があっても間に合いません。

今年はさらにコロナウイルスの関係で、発熱早期にインフルエンザを診断することが難しくなるかも知れません。

 

インフルエンザワクチンが確実に脳症を防ぐ証拠はありませんが、やっておくに超したことは無いと思います。国内で高齢者を対象に行われた研究では、死亡の危険を5分の1に、入院の危険を約2分の1から3分の1に減少できたと報告されています。

 

 

我が家も3人の子どもがいますが、毎年ワクチンはやっています。
子どもが経済的な面も気になるところです。今年も昨年に引き続き、お子さんが3人以上の場合、当院では特別割引きとして、3人目以降のお子さんは1回目、2回目とも1000円で接種します。

当院でインフルエンザワクチンは10月2日開始です。ワクチンは平年並みには確保できますので、焦らず接種のスケジュールを立ててください。

 

 

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丁寧にお話を伺い、患者さん一人ひとりのストーリーを大切に、最善の治療法を探してまいります

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