やっと過ごしやすい気温になってきた様子ですね。
9月11日に厚労省からインフルエンザワクチンはまず高齢者を優先し、それ以外の方は10月26日以降にという通達がでました。
コロナ流行下でまず高齢者をまもる必要があるのは確かに間違いの無いところです。
では、小児ではいつ打つのが良いのか?ということについて、どう考えるかを書いてみたいと思います。
1.例年のインフルエンザ流行はいつからいつまで。
例年のインフルエンザの流行は11月下旬から少しずつでて、12月半ばにはやや目立つようになり、本格的になるのは1月2週目ぐらいからというのが実感です。
2.インフルエンザワクチンの効果はいつから出て、どのくらい続くのか
インフルエンザワクチンで1回目の接種から2週間ぐらいで抗体が上昇してきて、約5ヶ月その効果が続くと言われています。また、1回目と2回目は2週間よりも4週間の方が若干抗体の上昇が良いようです。
ですので、10月下旬から11月上旬に1回目のワクチンを打ち、2回目はその2−4週後に2回目を打つことをお勧めしています。
コロナの影響はどうなるのか?ですが、
コロナの心配があるこの時期に、インフルエンザワクチンを打っておきたいと思う方が増えるかも知れません。でも、今年はワクチンは例年以上に作られているので、おそらくは不足は起こらないだろうというのが目下の予想です。焦って、早く打つ必要はないのではと思っています。
当院では、なるべく体調の良いときに接種していただきたいと考えていますので、あえてインフルエンザワクチンについては予約制とはしてません。電話予約の時間帯、あるいは一般外来での順番予約のなかで接種させていただきます。
ちなみに、卵アレルギーについての質問を受けることもありますが、最近の日本のインフルエンザワクチンに含まれる卵の抗原の量はアレルギー反応を起こす量よりかなり少ないので接種出来ることが多いです。ご相談ください。