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2021.07.23更新

 

暑いですね。オリンピックも始まりました。コロナが一番気になりますが、熱中症もかなりの心配です。


アスリートは、この条件を十分に予想して対策をしているので、あまり問題はないかもしれませんが、ボランティアやその他大会関係者は大丈夫なのでしょうか。
コロナ感染のために予防着、フェイスシールド、手袋、マスクを着用して、救護室にいる医療従事者のことも大いに気になります。

 

さて、熱中症です。最近も小さいお子さんが車内で亡くなる辛いニュースがまたありました。

子どもは、


1,体温調節が上手でない :汗をかく能力が未熟で、体内水分量が多いので外気温の影響をうけやすい


2,照り返しに弱い: 身長が低いため照り返しや、地面の熱の影響が成人より大きい


3.自分では予防できない。:遊びに夢中になるなどで、自分の異変に気づけない。訴えられない

という点でなおさら注意をしなければなりません。

予防して、早く気づいて、適切に対処することが重要なのは言うまでもありません。

熱中症イラスト

環境省熱中症予防情報サイト(https://www.wbgt.env.go.jp/)は特にお勧めです。

特に意識障害が疑われたら救急車を呼びましょう。

 

 

予防できれば一番なのですが、それに関連して最近、「暑さ指数(WBGT)」とか「熱中症警戒アラート」といった言葉がテレビなどで聞かれるようになってきました。

あまり聞き慣れないのですが、暑さ指数とは熱中症の危険度を示す値で、気温だけではなく、湿度、そして照り返しを加味した指数です。

暑さ指数

中でも、湿度の影響が大きいことが分かると思います。

WGT

運動

 

 

また、昨年ごろから出るようになった熱中症警戒アラートとは、暑さ指数(WBGT)が33以上になると予想されるときに発せられるもので、前日の17時 当日の5時に気象庁、或いは環境省から出されます。

 


LINEで、このアラートも受け取ることができるので、ともだち登録してみるのもお勧めです。
https://lin.ee/mj3kmwd

 


外来で多いのは中高生が炎天下でスポーツをして、具合が悪くなったという話です。とくに野球


指導者も無理な判断をしないでいただけると良いのですが、、、、


そんななか、今年の5月には環境省、文部科学省が「学校における熱中症対策ガイドライン作成の手引き」を新しく作成したようです。

https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/sg_sef/20210528_guideline_book.pdf

これを元に各教育委員会がガイドラインを作成していくことになるようです。

 

え、今までなかったの?という気もしますが良いことなのでしょう。

 

 

 

2021.07.18更新

 

先週は、日曜日に「東砂スポーツセンター」の集団接種、そして木曜日の休診日には「東京商工会議所」でコロナワクチンのお手伝いをしてきました。

 

仙台堀川

 

東京商工会議所といえば、渋沢栄一です。渋沢さんは我が母校の慈恵医大にも貢献をしていただいたありがたい方でもあり、思わず銅像と自撮りしてしまいました。

晴天をじどり

渋沢栄一は、経済活動と道徳の両立(論語と算盤)で有名ですが、医療、福祉の分野でも大変な貢献をしたことで尊敬しています。関東大震災のときの言葉「逆境の時こそ、力を尽くす」が入ったバッチも買ってきました。

バッチ

逆境といえば、現在のコロナ。デルタ株のおかげでなかなか抜け出せないのが困りますよね。

そんななか、そろそろ中学生、高校生の年代にも接種券が来る頃になりました。

小児科学会でも小児へのワクチンの考え方を示しています。

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374

 

その要旨は
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従
事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。

・重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、
COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。

・健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応
等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。

ということです。

 

とくに健康な若年者の場合 メリット、デメリットを冷静に考えて、個別接種になるということなのですが、置かれている状況は様々なので一概なことは言えません。ただSNSなどに流れるデマには気をつけないといけないですよね。

 

 

2021.07.08更新

 

当院でもコロナワクチンの個別接種を少しですがやっているせいか、最近 「コロナワクチンは授乳中にも打てますか?」という質問を受けることが何回かありました。

 

ころな準備

もちろん、若い世代のかたに接種の順番が回ってくるまで、もう少し時間がかかるかとは思いますが、気になるところです。

結論からいうと、接種可能です。接種したワクチンの成分は母乳中には検出されないですし、ワクチンでお母さんの体内で産生された抗体が母乳にでて、お子さんに免疫がつくかもしれないという論文も出ているようです。

 

コロナワクチン

でも、いくら主治医に聞いてもこういった情報が正しいと信じることはできるのでしょうか?

 

現在、本当にさまざまなルートで情報が飛び交い、中にはデマ、誤りも多く含まれています。

ですので、私たちはそれを見分ける手段が必要です。なるべく科学的に正しいことを信じたいのですが、科学は絶対ではないのでその限界もあることも知っておく必要があります。
少し前まで、科学的に正しいとされていたことが全くの誤りであることが判明することもよくあることです。

 

以下が、科学者が正しいと信じるに足る根拠にする順番です。(山中伸弥先生のホームページより引用)


1,複数のグループが査読を経た論文として公表した結果
2.1つの研究グループが査読を経た論文として公表した結果
3.査読前の論文
4.学術会議(学会や研究会)やメディアに対する発表
5.出典が不明の情報

でも、忙しい現代人に情報一つ一つを調べることは当然できません。

 

複数の信用できるサイトでは、根拠となる論文の引用をしながら解説をしていますので、それをいくつか見て考えるのがお勧めです。

 

で、私が普段参考にしているのは、

 

厚生労働省のコロナのページ 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


こびナビ  (Twitterでも盛んに発信しています)
https://covnavi.jp

 

ノーベル賞の山中伸弥先生のページ
https://www.covid19-yamanaka.com

 

あとは、YouTube で

緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー
https://www.youtube.com/c/kanwa/featured


なんかも良いかと。

 

いずれにしても、情報は刻々と変化します。なるべく複数の意見を聞いた方が良いかと思っています。

 

 

2021.07.02更新

 

前回からだいぶ更新をサボってしまいました。RSウイルスが流行して忙しくなったので更新をしないのだろうと勘ぐられても仕方がありません。

 

最近、鼻水、咳、熱といった症状で来院しする患者さんは迅速検査をしてみると多くの場合でRSウイルス陽性とでます。

rs-1

 

 

RSウイルスはもともと冬場に流行る風邪の原因ウイルスの一つで、その原因ランキングでいうと必ず3位までには入るほどありふれた風邪ウイルスです。

 

rs2

 

 

ありふれているので2才までに日本人のほぼ100%が一回は罹患する病気です。感染症にははしか(麻疹)の様に1回罹れば一生かからない免疫ができる病気もありますが、RSウイルスはその後も何回も罹ってしまいます。

つまり2才を過ぎると「初めて」ではなくなるので、症状は風邪そのものなのです。
しかし、小さいお子さんの場合30%程度が気管支炎、細気管支炎、肺炎といった状態になり、ときに入院も必要になることもあるのです。

rs3

特効薬はなく、ときに重症化するので、、予防に充分気をつけたい所です。
感染経路はコロナウイルスと同じように飛沫感染、接触感染です。

昨年流行しなかったのは、マスク、手洗いなどの感染対策がRSにも有効だったからなんだ、と思っていました。

でもなぜ、去年は流行らず、今年は大流行なのか? これは謎だと思っています。

 

現在、1シーズンに1回打つだけで予防ができる抗体薬が開発中のようですが、待ち遠しい感じですね。

 

 

 

2021.05.31更新

 

6月1日から当院でも高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの個別接種が始まります。

 

当院では、電話での予約ですが、現時点では比較的スムーズに予約が取れています。


もし、ご近所でまだ予約が取れていない65才以上の方がいらしたら、予約専用電話番号:03−5653−0713にお電話を下さい。

 

 

集団接種1

 

さて、私は当院の個別接種に先駆けて昨日5月30日に東砂スポーツセンターでの集団接種に出勤してきました。

 

今回はまだ1日で200人とのことですが、6月6日以降は400人の接種が行われることになっています。

 

 

集団接種2

 

また、31日にはファイザーのワクチンは12才以上に承認されたようです。

現在は医療従事者、高齢者にだけ接種券が配られていますので、まだ先の話にはなりますが、小児科の患者さんに接種する日も思っていたより早く来るかも知れません。

 

 

6月15日には16才から64才までの区民に接種券が発送されるそうです。
https://www.city.koto.lg.jp/291101/cig.html

 

優先順位もありますが、ワクチンを無駄にしないよう柔軟に接種を進めるつもりです。

 

 

 

2021.05.19更新

 

 

先週、私を含め当院のスタッフはコロナワクチンの接種の2回目が終了しました。

これで、我々が感染しにくくなっただけでなく、我々を介した感染の広がりも抑えることができます。

 

コミ名ティー

 

これまで、副反応は1回目より2回目の方が出やすいといわれていますが、当院のスタッフでも同様の傾向が見られました。

ただ、私自身はどういうわけか、接種翌日の腕の重みぐらいで大したことなく済みました。

スタッフはみな軽い発熱や、倦怠感、頭痛があり休診日に自宅で安静にして回復しましたようです。個人差は大きそうですね。

 

私たちのスタッフから感染を拡げるような可能性は低下したと考えられますが、まだまだ変異ウイルスも拡大しているなか、気を抜かないで感染対策は続けていこうと考えています。

 

いよいよ江東区の高齢者向けコロナワクチン接種は集団接種が始まりました。日曜日は私も集団接種のお手伝いをする予定になってます。
また、当院でも個別接種を6月1日から開始するにあたり、準備をしています。

 

このコロナ禍を1日でも早く収束させるため、ワクチンは急ぐ必要があると思っています。
折角、最近のデータでワクチンが変異ウイルスにも有効であることが分かってきたのですから、このワクチンで少しでも変異ウイルスの拡大を抑えたいところです。

 

多くの人がワクチン接種が終了するまでは、いままで以上の「マイクロ飛沫対策」「ソーシャルディスタンス」が必要だと思います。

 

 

2021.04.23更新

 

医療従事者のコロナワクチン接種が江東区でも4月19日から始まりました。いよいよ、ゴールデンウィークを目前にしてコロナの感染者数が増加してきました。

 

この増加の一因として言われているのが、コロナ変異型です。変異型は感染力が強くなり小児にも感染が広がる可能性もあり、大いに気になるところです。

 

 

さて、変異型とはどういうものでしょうか。

ちょうど、先日NHKスペシャル(「新型コロナ 全論文解析2〜AIで迫る 終息への道〜」)で特集していましたので、それにそって説明させていただきます。

 

変異型1

 

変異とは、ウイルスが自分の複製を作る際に偶然おこってしまうコピーミスです。 

 

ウイルスが人間の細胞に接着するときに利用するスパイク(突起)に起こる変異がたまたま起こるとこれが問題で、人間の細胞のACE2レセプターにくっつきやすくなり感染性がアップするのです。

変異の名称ですが、たとえばスパイク蛋白の501番目のアミノ酸がN(アスパラギン)であるはずが、Y(チロシン)に変わっているとN501Yと呼びます。

で、どのような変異をもった株がいままで知られているかというと、

 

 

B1.1.7 (イギリス株) N501Y HV69/70 P618H

 

B.1.351 (南アフリカ株) N501Y E484K

 

P.1 (ブラジル株) N501Y E484K

 

B.1.617 (インド株) L452R E484Q

 

 

で、特に日本で問題になっている変異はN501Yで、この変異を持っているとウイルスが細胞のACE2レセプターにつきやすくなり、感染力が増します。

これがイギリスで感染が再び増加した原因です。


また、
E484Kを持っている変異があると、免疫を逃れる性質があると言われています。

 

これらの変異が二重に起こって困った例が、ブラジルで起きました
ブラジルのアマゾン河のほとりにあるマナウスという街では、去年の春に従来型のコロナが大流行して住民の7割が感染し5000人以上の死者がでたそうです。その後感染爆発は収束し、一旦落ち着き集団免疫が出来たかに見えました。しかし、その12月から感染者数が増加し、その中には多くの「2度目の感染」の人が現れたとのことです。つまり、一度感染して抗体ができても、その免疫を逃れるE484K変異をもつブラジル株がこれです。

変異2

 

変異3 

今はN501Yの変異だけを持っている株が東京でも増えている訳ですが、今後はN501YとE484Kの両方をもった南アフリカ株、インド株が増えることも考えられ、より強力になる可能性もあるのです。

 


ではこの変異型に現在あるワクチンは効果があるのでしょうか

 

 

結論から言うと、おおよそ効果は保たれると言われています。

変異4

 

事実として、ワクチン接種が進んで感染者が劇的に減っているイスラエルでは、接種前に流行していたのはN501Y変異をもった株だったと言うことです。


RNAワクチンは抗体を産生するだけでなく、キラーT細胞も活性化できる効力をもっているので、抗体が効きにくいE484K変異をもったウイルスにも効果があると言うことです。

 

変異5

 


変異型が流行すると今後の流行予測は?

では、ワクチンがこのままのペースで順調に打たれれば、流行は収束するのでしょうか?という疑問ですが、残念ながら内閣官房のシミュレーションプロジェクトで感染予測をされている倉橋節也教授のシミュレーションでは第5波も避けられないようです。

 

変異6

 

感染が広がれば小児でも重症者が増えるかも知れません。本当に油断できない状況になってきました。

 

 

2021.04.21更新

 

先日、NHKスペシャルの「看護師たちの限界線」という番組を見ました。東京女子医大病院のICUに勤める看護師さんたちを5ヶ月の長期密着して取材したものです。

 

看護師

 

 

主に2人の看護師さんに密着していましたが、まさに過激な現場で12時間労働で、その間わずかしか休憩が取れず闘っている様子を映していました。1キロ近いガスマスクをつけ、全身を予防着で覆いながらの患者さんのケアは見るだけで過酷なのが分かります。
感染対策のために、近くのホテルに一人で生活しながらずっとそのような勤務を繰り返し、そしてボーナスは半額になってしまう。

看護師ー給料

 

高い使命感をもっていても、これで燃え尽きない方がおかしいといえます。一人はストレス性胃潰瘍で出血し、休職。もう一人の看護師も離職の追い詰められました。

医療者にとって、病気の患者さんが快方に向かい笑顔をみせてくれることが最大の喜びになるはずです。それが、入院して最初は数日で退院できると期待しながら話していた患者さんがあれよあれよという間に悪化、そして亡くなってしまうというような状況を繰り返し経験するとかなり辛いと思います。

 

そんなことが、何回も、そして1年以上もずっとずっと続いているのです。

 

4月、そんな職場に10人の新人看護師が配属されています。希望を胸に卒業した彼らが燃え尽きること無いことを切に願わずにいられません。

 

この番組を見て、「もっと交代制にすればいい」とか「休職している看護師を募集したら」とか思うかも知れません。でも、大学病院にいた当院のスタッフにこの話をすると、きつくて潰れてしまいそうな現場に配置換えをされる話がでると多くの人が、「それなら退職して他に行きます」と言うとのことです。

 

それは当然のことに思えます。生き死にが関係する職場という意味では彼らは戦場にいく兵士のようなものなのです。病床は簡単には増やせません。使命感だけでは、このコロナは乗り切れないのです。


皆で協力してコロナの感染を止めなければ限界はくるのでしょう。

 

2021.04.03更新

 

日本脳炎のワクチンが不足してご心配をおかけしています。

ワクチンの製造過程での問題で、本年4月からの出荷が停止されていて、新しく出てくるのが、12月以降になるとのことです。

しばざくら

 

 

日本脳炎はどんな病気でしょうか。

 

 

日本脳炎は日本脳炎ウイルスによっておこるウイルス感染症で、ヒトに重篤な急性脳炎を起こします。感染しても実際に発症するのは100人から1000人に1人と言われています。しかし急性脳炎になるとと高熱・頭痛・嘔吐・意識障害やけいれん等の症状がでて、致死率も20−40%と高く、重度の後遺症が残る割合も多いのです。

 

 

発生頻度は国立感染症研究所の報告によれば、年間で多くても日本全体で10例以下であることが多いようなので、決して多い病気ではありません。

日本脳炎発生動向

 


この病気はコガタアカイエカによって媒介され、ブタ-蚊-ブタの間で感染環を形成しています。豚は感染しても症状はありませんが、ヒトにおいては、日本脳炎ウイルスに感染した100~1,000人に1人が脳炎症状を発症すると報告されています

 

日本脳炎ウイルスを持っているブタを刺した蚊が飛んできて、その蚊に刺されると感染しますので、ヒトーヒト感染はありません。

 

日本脳炎ーブタ

 

従って、ブタと蚊の存在がなければ感染しないのです。一般に日本脳炎ウイルスは西日本のブタに多く感染しています。
実際に以前は、北海道では日本脳炎ワクチンはほとんど打たれていませんでした。

 

夏の蚊の多い時期にそのような所に行く機会がある人はとくに注意が必要と言えます。 

 

東日本では比較的稀な病気と言えるでしょうが、旅行で、西日本やアジア諸国に行ったりする可能性もあるので接種はお勧めです。

接種が遅れて接種の期間が空いてしまっても次の接種は有効で免疫はできますので、最初からやり直す必要はありません。出来る状態になったらなるべく速やかに打ちましょう。

 

 

2021.03.25更新

 

今度こそ、桜です。満開になりましたね。

 

さくら2021


気持ちが浮き立つような季節になって来たわけですが、変異ウイルスが増え小児にも広がるとの懸念もでてきました。

 


では、小児でどのような症状があるとコロナのPCR検査が陽性になりやすいのでしょうか。それを検討した論文がカナダから出ていました。

 

2020年4月から9月までで、なんらかの症状があるか、接触が疑われPCR検査を行った18才未満のお子さん2463人を対象にしています。そのうち、1987例(平均年齢9.3才)が陽性でした。

そのなかで、714 例(35.9%)は無症状です。

 

どんな症状があるとPCR検査が陽性になるのでしょうか?

それをこの論文では求めていて、
陽性尤度比(ゆうどひ)という数字で表しています。
言い換えると、どの症状があればコロナを疑えるかということです。
この数字が大きいほどPCR陽性になる「もっともらしさ」が大きいと考えて下さい。

 

それによると、

咳は0.96
鼻水は0.87

でした。

この数字が1以上で大きいほど、その症状からコロナが疑えるのですが、この結果からは咳とか鼻水だけではコロナを疑う条件にはならないということです。

 

咳や鼻水がでる風邪はコロナ以外でも沢山あるので、当たり前ですね。

 

一方で、他の症状でいうと、

 

味覚異常、嗅覚異常で7.33 
嘔気、嘔吐で5.11
頭痛で2.49
発熱で1.68

 

味覚、嗅覚異常、嘔気、嘔吐、頭痛をすべてがあると65.92でした。

さすがに全部そろえば当たるって訳です。

 

 

反対にこれらの症状はどれも頻度は低いので、これらの症状の一つ一つが無いからと言ってコロナではなさそうなどとは言えません。

 

この論文から分かったのは、やはり、これらの症状と接触歴などを合わせて総合的に診断するのが良さそうだということです。

 

 

結論として現状では疑ったら検査するしかないのでしょう。

 

 

Symptoms associated with a positive result for a swab for SARS-CoV-2 infection among children in Alberta

https://www.cmaj.ca/content/early/2020/11/23/cmaj.202065.long

 

 

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