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2020.04.08更新

とうとう緊急事態宣言がでて、自粛が続いています。

 

コロナポスター

母校の慈恵医大でも多数の新型コロナウイルスを受け入れるなかで大変な状況と聞いています。その中で院内での感染も起こっているとの報道もあり大変に心配しています。
新型コロナウイルスの患者さんがまず心配ですが、面会ができなくなっている他の病気で入院されている方、対応されている多くのスタッフ、そして影響で治療が受けられなくなっている他の病気の方など、考えれば大変に広い範囲の方が困った状況にあることが想像出来ます。

 

さて、自粛がつづくとストレスもたまり家庭内暴力や虐待なども増えているという更なる懸念が報道されています。小児科学会から、自粛中のお子様、お子様と暮らしている皆様へというメッセージがでていますので、参考にしてみてください。

 

がんばっているみんなへ 大切なおねがい
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200406_01.pdf

お子様と暮らしている皆様へ
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200406_02.pdf

 

 

これからも比較的大きなは病院が困難な状況が考えられます。そんなことから、私たちも新型コロナウイルスにかからない、うつないことはもちろんですが、他の病気にかかることも避けたいですね。

 

来院がためらわれる時期ではありますが、必要なワクチンはしっかりやっておくことも大切かと考えてます。
当院では平日午後2時から4時までを、ワクチン、健診、いつもの薬の方、アレルギー相談の方を対象に予約外来としています。当日電話をいただいても予約できますので、よろしくお願いします。

2020.04.07更新

まだまだ、新型コロナウイルスの流行はどうなるのか見通せない状態ですが、パニックにならず、平常心で最新情報を元に行動したいものです。
先日はコロナ関連でケーブルテレビの取材もいらっしゃいました。

ケーブルテレビ1

【番組名】
 Channel Bay 情報局
【日 時】
 4月1日(水)〜30日(木)
 13:00〜、17:00〜、22:00〜
【c h】111ch(地デジ11ch)

さて、最新情報といえば新型コロナウイルスにBCGワクチンが効果あるとの説が流れています。

Association of BCG vaccination policy with prevalence and mortality of COVID-19
View ORCID Profile
Giovanni Sala, Tsuyoshi Miyakawa
doi: https://doi.org/10.1101/2020.03.30.20048165

確かに可能性はあることなのかも知れません。以前から、BCGには本来の目的以外の免疫があることが知られていました。

 

BCGは結核の予防、重症化を防ぐワクチンで、とくに乳幼児期の重症結核を予防するのが役目です。また、ワクチンですから当然他のワクチンと同様に副作用が起こる可能性も忘れてはなりません。BCGの副作用としては接種した部位の潰瘍化、骨炎などあります。

 

今回でている論文ではBCGをやっている国とやっていない国の死亡率を比較したら、やっている国の方が死亡率が低いという内容の様です。ただ、これはまだ相関関係がありそうだということで、因果関係があると決まった訳ではないと言えます。さらなるデータを期待したいところです。

 

先日、この話をスタッフと話していて、「そんなこと言うんなら、緑茶を飲んでいる国がコロナにつよいとか何でも言えるじゃん」と冗談とばしていたら、緑茶カテキンがコロナウイルスが人の細胞にくっつくのを阻害するという論文まで目に入りました(^_^)

なにが、本当か不明ですが、一日も早く有効な治療法が見つかって欲しいと思います。

というわけで、慌てて大人がBCGを打たないでください。BCGは出生数をもとに生産されていて不足してしまえば重症結核のお子さんが出ます。どうぞ冷静に。

2020.04.03更新

最近になり新型コロナウイルスは高年齢の人だけではなく、若年層にも感染が広がりを見せています。
そんななかで、比較的安心と言われていた小児の年齢層にも重症例が報告されるようになり、保護者の方がたのご心配も更に益しているのではないでしょうか。
山梨での乳児の重症例のお子さんも大変に心配です。ただ、重症になった理由が本当に新型コロナウイルスのせいなのかなど、不明な点も多そうです。山梨乳児例

もう一度、どのくらい心配したらいいのか考えてみます。

まず、WHOによると、武漢ではPCR陽性になった人のうち18歳未満の子どもは2.4%だったそうです。
どうも小児の患者さんは少なそうな印象ではあります。
しかしながら、PCR検査はあてにならないので、今のところどのくらい感染しやすいのか、そしてどのくらい人に感染させる力があるかは不明とのことです。
https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/who-china-joint-mission-on-covid-19-final-report.pdf

以下の中国からの報告で、
中国全土の小児例2143例(確定例731例、疑い例1412例)の報告で

重症例(低酸素血症や臓器不全の所見があるもの)の割合は、
1歳未満で10.6%
1-5歳で7.3%
6-10歳で4.2%
11-15歳で4.1%
16歳以上で3.0%

と低年齢の小児に重症例の割合が多いことが確認されています。
ただし、詳細な臨床像の記載はなく、これらの数字が本当に全部コロナウイルスなのか、あるいは他のインフルエンザなどの病気が同時に感染していたかなど、不明な点もあり数字を鵜呑みにしない方が良いかと思います。

Dong Y, Mo X, Hu Y, et.al., Epidemiological Characteristics of 2143 Pediatric Patients With 2019 Coronavirus Disease in China. Pediatrics. 2020 Mar 16. pii: e20200702.
https://pediatrics.aappublications.org/content/pediatrics/early/2020/03/16/peds.2020-0702.full.pdf

また、小児の例はほとんどが家族からの感染ということも言われています。
逆に小児が他の人にどの程度うつしてしまうかも分かっていませんが、保育園などで大きなクラスター感染がおこったという話は聞かないのでおそらく感染力は弱いのかもしれません。

以上からは、やはり大人と比べると重症化することは少なそうな印象ですが、保護者の方が外から持ち込まないように注意すること、そして少しでも風邪の症状があれば家庭内でも気をつけておくのに超したことはないようですね。

2020.04.01更新

当院のとなりにある東高校の桜もそろそろ満開。新学期スタートの時期ですが、新型コロナウイルスのおかげで
今ひとつフレッシュな気分にならないかと思います。東高校のさくら

当院でも引き続き、新型コロナウイルス対策として、消毒、そして定期的な換気を毎日何回も行っています。
スタッフは飛沫感染対策として全員マスクとめがねをしています。
スタッフのめがね姿についていつもいらっしゃるお母さんから「どうしてメガネをしているのですか?」と聞かれて対応したスタッフが「院長がメガネをした方がいいからって」と説明してくれました。
あくまで、これは飛沫感染対策であって、院長がメガネ好きと言うことではありません。めがねっこ

現在、飛沫感染について、マイクロ飛沫という微少な飛沫が比較的長時間空中に漂いそれが感染を起こす可能性が言われています。エアロゾル感染とも言うそうです。
この対策は、換気を頻回にすることです。

残念ながら、これまで普通にできていたインフルエンザ、溶連菌、RSウイルス、マイコプラズマなど迅速検査は検体を採取する際にエアロゾルを発生させる可能性があることから原則として出来なくなっています。
また同様の理由で吸入や鼻水の吸引も原則としてやっていません。
どうぞ、ご理解、御協力をお願いします。

2020.03.31更新

4月9日(月)より新型コロナ拡大に伴い、平日14時~15時の枠を1時間延長し平日14時~16時にさせていただくことにしました。
ワクチン・健診・夜尿症・アレルギー・継続中のくすり(いつもの薬)等・かぜ症状(発熱・せき・鼻水など)を伴わない方の診察も致します。


これまで平日14時から15時まで、主にワクチン、健診、アレルギー相談の方だけとしておりましたが、昨今の状況から、その時間枠を16時まで拡大させていただき、継続中の ”いつもの薬” の患者様もそのなかで診察させていただきます。
予約は電話で6週間前から当日まで予可能です。

新型コロナウイルスで外出の自粛の期間ではありますが、必要なワクチンが出来なかったり、”いつもの薬”が途切れることで病気が悪化したりしないように気をつけたいですね。

もちろんこの時間帯以外でも、すべて対応はさせていただきます。とくに午後はすいていますので、おすすめです。
遠慮無くお問い合わせください。

尚、午後の一般診察時間は4時からになりますので注意して来院してください。取っ手を拭いている

2020.03.18更新

皆様、連日の新型コロナ報道のなか、ご心配な日々を過ごされていると思います。
保護者の皆様も普段と同じような日常生活が送れず、お子様同様ストレスを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

当院も新型コロナの影響か外来はぐっと空いている状況です。コロナ待合

当院では、感染対策として、以前より標準予防策つまりマスク着用、手指消毒を励行しています。
診察室は2つありますが、どちらも立ち上がるとすぐ後ろに手をあらうシンクがあります。
開業のときの設計で特に意識した点でもあります。コロナ手洗い

さて、当院は小児科ですから、皆さんも気になっている子どもの新コロナウイルスの特徴についてすこし解説させていただきます。

3月13日に小児科学会から「小児の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の臨床的な特徴という文書が出されました。
その中で、


・主な症状は発熱と咳で、鼻水や鼻づまりなどの上気道症状は比較的少ない。嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状も報告はあるものの特徴的ではない。咳など下気道症状が主体ですが、ゼーゼーする喘鳴の報告は少ない。

・臨床経過は報告が少なく不明確なことが多い。成人同様に3日以上の発熱を呈する例も報告されている。

・血液検査での特徴がない。

・胸部レントゲン検査や肺のCT検査では斑状のスリガラス様陰影を認めるが、呼吸不全を呈した例は少ない。

・軽症あるいは自然軽快する症例がほとんどである。 

・ウイルス排泄は、症状の有無にかかわらず、鼻咽頭の他に便中からも長期に確認される。 

中国における小児(0歳から18歳)の報告は全体の2.4%に過ぎず、多くは軽症に経過しているとのことです。

以上が主に伝えられています。

 

これらから、小児の患者は少なく、全体的には重症度も低いと考えられます。
ただし、これまで知られている成人の症状とはかなり異なった症状なのでかえって診断がつけにくいとも言えるのでしょう。
症状だけではマイコプラズマ肺炎やインフルエンザなどと区別つけられません。

また、小児の新型コロナ患者さんから成人に感染させる可能性、リスクがどのくらいあるのかは現時点では不明な点も多いです。そのあたりが、はっきりしないと休校措置をつづけるか難しいですよね。

 

いずれにしても、今できることはマスク、手洗い、行動の自粛しかないのでしょう。
しばらくは、つらい状況が続きますががんばりましょう。

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