まだまだ、新型コロナウイルスの流行はどうなるのか見通せない状態ですが、パニックにならず、平常心で最新情報を元に行動したいものです。
先日はコロナ関連でケーブルテレビの取材もいらっしゃいました。
【番組名】 Channel Bay 情報局 【日 時】 4月1日(水)〜30日(木) 13:00〜、17:00〜、22:00〜 【c h】111ch(地デジ11ch)
さて、最新情報といえば新型コロナウイルスにBCGワクチンが効果あるとの説が流れています。
Association of BCG vaccination policy with prevalence and mortality of COVID-19
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Giovanni Sala, Tsuyoshi Miyakawa
doi: https://doi.org/10.1101/2020.03.30.20048165
確かに可能性はあることなのかも知れません。以前から、BCGには本来の目的以外の免疫があることが知られていました。
BCGは結核の予防、重症化を防ぐワクチンで、とくに乳幼児期の重症結核を予防するのが役目です。また、ワクチンですから当然他のワクチンと同様に副作用が起こる可能性も忘れてはなりません。BCGの副作用としては接種した部位の潰瘍化、骨炎などあります。
今回でている論文ではBCGをやっている国とやっていない国の死亡率を比較したら、やっている国の方が死亡率が低いという内容の様です。ただ、これはまだ相関関係がありそうだということで、因果関係があると決まった訳ではないと言えます。さらなるデータを期待したいところです。
先日、この話をスタッフと話していて、「そんなこと言うんなら、緑茶を飲んでいる国がコロナにつよいとか何でも言えるじゃん」と冗談とばしていたら、緑茶カテキンがコロナウイルスが人の細胞にくっつくのを阻害するという論文まで目に入りました(^_^)
なにが、本当か不明ですが、一日も早く有効な治療法が見つかって欲しいと思います。
というわけで、慌てて大人がBCGを打たないでください。BCGは出生数をもとに生産されていて不足してしまえば重症結核のお子さんが出ます。どうぞ冷静に。