もうコロナが流行し始めてほぼ1年たってしまいました。光陰矢のごとしと言いますが、イベントが少ないせいか、あっという間だったような気もします。(写真:梅が咲いていました。)
時間が経ち情報が増えてきています.
小児コロナ患者の症状についての症例数を増やした論文がでてきています。
Epidemiological features of coronavirus disease
2019 in children: a meta-analysis
(https://www.europeanreview.org/wp/wp-content/uploads/1146-1157.pdf)
この論文は世界中から小児のコロナウイルス患者の報告1万1千671例についてのまとめです。
それによると、
発熱 55.8%
咳など呼吸器症状 56.8%
消化器症状 14.4%
無症状 21.1%
で、重症度は全体的に低いものの、
川崎病に似た全身性炎症症候群が6.2%
だったとのことです。
一般的には発熱と乾いた咳があるというのをイメージされることが多いと思いますが、
発熱も、咳もその割合がすくなく、下痢、嘔吐といった消化器症状が多い印象ですね。
一方で、接触歴などの原因があったのは85.2%だったとのことです。
つまり、症状から疑っても診断するのは難しく、むしろ周りで罹患しているひとがいないかの方が重要のようですね。
熱があるかどうかでは見分けるのが難しいのですね。
これまで、小児の患者の大半が家庭内での大人からの感染だと言われていますので、そういったことのほうが参考になるようです。