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2021.03.03更新

 

令和3年3月3日ひな祭りです。今朝は長嶋茂雄さんがキャンプに現れたというニュースまでみてしまい、偶然とはいえ3が重なる日です。で、コロナの日本向けワクチンも3種類あるのでその話。

 

ひなだん


今回コロナワクチンはアナフィラキシーが普通のワクチンと比較して頻度が高いということで、日本アレルギー学会からその対応についての指針が3月1日付けで発表されました。
それによると、一般的なワクチンではアナフィラキシーの頻度は1.3/100万接種とされていますが、ファイザー製が5-11.1/100万接種、モデルナ製が2.5-2.8/100万接種ですから、やはり多い印象です。アストラ製はまだ大規模なデータが出ていません。

 

現時点ですべての新型コロナワクチンによるアナフィラキシーは適切な対処により回復しているということです。

 

今回のワクチンが出来ない人として、過去にアナフィラキシーを経験した人はダメという印象の報道があったりしましたが、実際には「ワクチンに含まれる成分に対する重度のアレルギーのある人」です。

 

では、どんな成分が含まれていて問題なのでしょうか。
このワクチンにはこれまでのワクチンに含まれていたアジュバントや保存剤は含まれていません。
ファイザーやモデルナのmRNAワクチンは、mRNAが脂質ナノ分子というものに封入され、それを水溶性にするためにポリエチレングリコール(PEG)が使用されています。

 

PEGはマクロゴールとも呼ばれ様々な食品に乳化剤として含まれ、食品としての安全性は確認されています。また、化粧品や、軟膏にも広く用いられています。
お子さんの便秘に使われるモビコールという内服薬はまさにこのPEGそのものです。
大変に広く使用されているものですが、アナフィラキシーの報告は非常に限られているようです。

 

今の時点ではこのPEGがアナフィラキシーの原因かはまだ不明な点もありますが、危険な成分とは言えないと思います。

 

 

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