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2021.02.15更新

 

いよいよ、花粉症の時期に入ってきました。当院のスタッフの中でもスギ花粉に反応性を持っているのは半数以上です。東京都福祉保健局によると、東京都の人口の48%にスギ花粉ということですから普通のことなのでしょう。

私が医学部を卒業した頃は子どもでは少なく、5才以下の患者さんは滅多に見ませんでした。最近では珍しくなくなり、低年齢化もすすんでいるのを実感します。
ここ数年では1才ぐらいでもスギに陽性になる患者さんがいてびっくりしています。

 

小さいお子さんは鼻水を伴った風邪で来院される方も多くいますが、症状だけでは花粉症との見分けがつかない場合もあります。

 

 

スギ花粉症なのかどうかは、症状としては鼻水の性状はサラサラ、起きてからのくしゃみが多い、目のかゆみを伴うかどうかなどである程度分かりますが、はっきりしない時も多いです。

検査としては、鼻汁に好酸球という白血球があるか調べるとか、血液検査でスギに反応するIgE抗体を調べる方法があります。

 

 

ですが、もっとも手軽に分かるのがプリックテストです。前腕の皮膚の上にスギのエキスを垂らして、その上から痛みのすくない針でつつくことで15分後に赤く腫れてくるかを検査する方法です。すぐ、その場で分かるのはありがたい検査です。

 

 

まずは、スギなど抗原の液を垂らします

purick 1

そして、プリックの針で軽く刺します。注射に比べると痛みはかるいのでお子さんでも泣かない子が大半です。

prick-2

アレルギーがあると、15分後に中心が膨らんだ赤い発疹がでます。

prick-3

 

分かりやすいように赤い範囲をボールペンでなぞってみました。スギが陽性です。

 

prick-4

 

ただし、薬をのんでいる場合はできないことがあるので、事前にご相談ください。

 

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丁寧にお話を伺い、患者さん一人ひとりのストーリーを大切に、最善の治療法を探してまいります

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